『スパイダーマン』新スピンオフ『クレイヴン・ザ・ハンター』は「思いがけずダーク」とラッセル・クロウ

ソニー・ピクチャーズ製作『スパイダーマン』シリーズの新作スピンオフ映画『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』は、ファンの想像よりもダークな一作となっているようだ。出演するラッセル・クロウが作品のトーンに言及した。
クレイヴン・ザ・ハンター/セルゲイ・グラヴィノフは、コミックではスパイダーマンの宿敵として知られる人気ヴィラン。秘薬の力で驚異的な身体能力と五感を持ち、“スパイダーマン狩り”に執念を燃やすキャラクターだ。
米Comic Book Resourcesの取材に応じたクロウは、『トリプル・フロンティア』(2019)などでも知られる監督のJ・C・チャンダーと話をしたことを明かし、「彼は目の前にある作品にすごく興奮しているし、どのように人々が映画を受け止めるかも楽しみにしています。監督が言っていたことのひとつ、“思いがけないほどダークな世界”という言葉はお伝えできます」と語った。
本作は『ヴェノム』シリーズや『モービウス』(2022)の流れを汲む一作とあって、依然として映画の全容は不透明ながら、新たなダークヒーローを描くため、作品のトーンもダークな方向へ進んでいる模様。クレイヴン役のアーロン・テイラー=ジョンソンも、以前「彼に欠陥があり、それが人間らしさを引き出している」「ずいぶん昔に生まれたキャラクターですが、この新しい時代においても、僕たち全員が観たいハンター像になっています」と分析していた。
ちなみにクロウによると、本作はこれから追加撮影を控えている模様。「まだ映画を観ていないんですが、もうすぐ新しい撮影があることはわかっています。2~3週間ぐらいで、あるシーンを撮影する予定です」と話した。
EXCLUSIVE: Russell Crowe gives an update on Sony’s Kraven the Hunter, calling the upcoming comic book movie “unexpectedly dark.” pic.twitter.com/eLHk8y2eMU
— Comic Book Resources (@CBR) April 3, 2023
出演者はアーロン・テイラー=ジョンソン、ラッセル・クロウのほか、カメレオン/ドミトリ・スメルダコフ役で「パム&トミー」(2022)のフレッド・ヘッキンジャー、ザ・フォーリーナー役で『ポゼッサー』(2020)のクリストファー・アボット、カリプソ役で『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)のアリアナ・デボーズ。そのほか『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』(2014)のアレッサンドロ・ニヴォラ、『PAN ~ネバーランド、夢のはじまり~』(2015)のリーヴァイ・ミラーら。
監督は『トリプル・フロンティア』(2019)のJ・C・チャンダー、脚本は『イコライザー』シリーズのリチャード・ウェンク、『アンチャーテッド』(2022)のアート・マーカム&マット・ハロウェイが担当する。
映画『クレイヴン・ザ・ハンター(原題)』は2023年10月6日に米国公開予定。
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Source: Comic Book Resources