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『キャプテン・アメリカ』クロスボーンズ役フランク・グリロ、今後の再演を否定 ─ 過去には意欲示すも「マーベルとの仕事は終わり」

フランク・グリロ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/9364106514/

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の『キャプテン・アメリカ』シリーズでクロスボーンズ/ブロック・ラムロウ役を演じたフランク・グリロが、今後の再演に否定的な見方を示した。

キャプテン・アメリカの宿敵であるクロスボーンズは、過去に『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に登場。フランクは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)にもカメオ出演として登場したほか、2021年配信のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」でクロスボーンズの声優を務めたことが判明している。

もっとも米Varietyのインタビューにて、フランクは「彼ら(マーベル)との仕事は終わりです」と断言した。「物語は終わったし、どんなに大きなストーリーがやってきたとしても、クロスボーンズはアベンジャーズの未来にはまったく関わりません」

『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開後、フランクは「もし依頼があったら、(MCU作品に)あと5本は出なくちゃいけないんです」と語ったことがあった。マーベル・スタジオは出演者との間で複数の出演契約をあらかじめ結ぶことで知られており、フランクも映画8本ぶんの契約を結んでいたとみられる。ただしこの契約は、必ずしも8作品に登場することを意味するものではない。フランク自身、クロスボーンズは「死んだし、もう帰ってこない」とSNSに記していたのである。

2020年6月、フランクは、クロスボーンズ/ブロック・ラムロウのドラマシリーズを「ぜひやりたい」と語っていた。「企画の手伝いもしたいし、もし実現したら最高。だけど作られるにしても、僕の半分の役者がやることになるんじゃないかな」。もちろんこれはリップサービスの類として受け止めるべきだろうが、現在のフランクはMCUではなく未来の仕事に視線を向けているらしい。

それもそのはず、2021年にはフランクの出演する映画・テレビ作品が計8本もリリースされる予定なのだ。ブルース・ウィリス共演のSFアクション『Cosmic Sin(原題)』、メル・ギブソン共演の『Boss Level(原題)』、ジェラルド・バトラー共演の『Copshop(原題)』、ライアン・レイノルズ&サミュエル・L・ジャクソン主演『ヒットマンズ・ボディガード』(2017)の続編映画、そして「ホワット・イフ…?」など、いずれも注目作である。MCUへの復帰を望まないフランクは、出世作のひとつ『パージ』シリーズについても同じ思いのようだ。

“『パージ』に出ていた人”のままではいたくない。ギャラが良いなら同じような役柄でもOKなんですが、自分としては規模の小さい映画を探していくつもりです。そこなら自分の幅を広げられるし、より良い俳優になって、いろんな役柄を自分のものにできるから。」

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Sources: Variety, Forbes

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。