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劇場内の観客がスマホアプリでストーリーを選択するインタラクティブ映画が製作へ ─ 気鋭のホラー製作陣が放つ、参加型お化け屋敷ムービー

http://www.ctrlmovie.com/

まさに映画の新時代。ストーリーの展開を、自分の手で決められるのだ。え?似たようなものがもうある?テレビのリモコンで操作するって?違う違う、映画館で、観客全員でスマホを使って物語を決めるという、全く新しい劇場体験のお話だ。

この次世代体験に挑戦するのは、CtrlMovieという洒落の効いた名前のテクノロジー・サービス。これまで、TVやスマートフォン、タブレットで楽しめるストーリー分岐型のインタラクティブ作品のために提供されていたテクノロジーが、映画館にやってくる。観客は専用のスマホアプリを使って、物語の分岐点でキャラクターの行動を投票することができるのだ。これによってもちろんエンディングが変化してくるし、上映時間も展開次第というわけである。


物語の展開を観客に委ねるインタラクティブ作品自体は、そこまで珍しいわけではない。2002年の日本でも『仮面ライダー龍騎』のスペシャル番組で、2種類のラストシーンを視聴者の電話投票によって決定する試みがあったし、フジテレビはYouTubeと共に「マルチエンディングドラマ」と呼ばれる作品をいくつか発表している。最近ではNetflixの『ブラック・ミラー:バンダースナッチ』などが好例だ。ちなみに、元祖とされるのは1967年の『Kinoautomat(原題)』。

これを映画館で行うとどうなるのか?おそらく劇場内のほぼ全員がスマホを手に、隣の席と「どうする?」なんて相談しながら参加するだろうから、きっと上映前のマナーCMからも「スマホ禁止」「おしゃべり禁止」のお願いはなくなるだろう。映画の観方そのものが大きく変わる、まさに”次世代”ってこういうこと。「自分が行った回はこういうエンディングだった」、レビューサイトの書き込みも賑わいそうだ。

もちろん、いくらインタラクティブという飛び道具があるからといって、作品そのものが面白くなければ意味がない。そこでこの企画には、スティーブン・スピルバーグ率いるアンブリン・パートナーが製作を手掛け、監督にはフランス出身の気鋭アレクサンドル・アジャが抜擢された。これまで『ピラニア3D』(2010)などの刺激的な作品を手掛けていて、サメ映画ならぬワニ映画として話題の最新作『クロール ―凶暴領域―』も間もなく日本公開(2019年10月11日)となる。

ほかに「ザ・ホーンティング・オブ・ヒル・ハウス」のジェフ・ハワードや、『スクリーム・ガールズ 最後の絶叫』(2015)のニック・サイモンが脚本を手掛ける。原案は『ドクター・スリープ』監督も担ったマイク・フラナガンだ。

このメンツでお察しの通り、今回の作品はホーンテッド・ハウス映画、つまりお化け屋敷モノになるということ。たとえホラーが苦手だったとしても、自分たちで展開を決めていかなければならないため、スクリーンから目を離せない。主人公が生きて帰られるのか、それも観客次第だったりして。

ちなみにCtrlMovieは、この「自分で決める」インタラクティブ性をアプリで楽しめる作品『Late Shift(原題)』を既にリリースしている。日本語字幕はなく、一部エピソードは有料となるが、無料で楽しむこともできる。各種アプリストアでチェックしてみよう。また、2018年2月には米20世紀フォックスもCtrlMovieによる劇場作品の企画に乗り出すと発表している。ディズニーとの事業統合以降、こちらはどうなったのだろう。

これからの「映画」の話をしよう

Source:Collider,/Film

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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