ベネディクト・カンバーバッチ、600年以上生きる男女描くスーパーヒーロー・スリラーで『裏切りのサーカス』監督と再タッグ

『ドクター・ストレンジ』シリーズのベネディクト・カンバーバッチが、新作シリーズで歳を取らない男を演じる。『裏切りのサーカス』(2011)トーマス・アルフレッドソン監督と再タッグを組み、小説「トム・ハザードの止まらない時間」のドラマ版で製作・主演を務めることがわかった。米Deadlineが報じている。
本作は元々、カンバーバッチ主演の長編映画として2017年から製作予定が報じられていたが、長らく中断されており、このたび配給会社のスタジオカナルが全6回のTVシリーズとして再始動する旨を発表した。アルフレッドソンと、劇作家としても知られるD. C. ムーアが共同で監督・脚本を務める。
『裏切のサーカス』はカンバーバッチのフィルモグラフィの中でも重要な作品として評価されており、アルフレッドソンとの再タッグは注目を集めることとなりそうだ。撮影は2024年にロンドンで開始し、ヨーロッパを横断して行われる。
原作小説は英国の作家マット・ヘイグによる「トム・ハザードの止まらない時間」(新☆ハヤカワ・SF・シリーズ刊)。主人公は歳をとるのが極端に遅い“遅老症(アナジエリア)”のため、16世紀に生まれ、21世紀の今も生き続けている男、トム・ハザードだ。シェイクスピア、フィッツジェラルド、クック船長らに出会いながら、さまざまな時代の局面に立ち会ってきた、彼の数奇にして波瀾万丈な人生を描く歴史ファンタジー小説。
ドラマ版では、何年も生き続けることに苦しむ男女を描くスーパーヒーロースリラーになるという。600年も生きるトム・ハザードはこれまで何度も愛する者を失い、今度は秘密戦争に巻き込まれる、という筋書きだ。
カンバーバッチは本書を初めて読んだとき、作品の秘めるポテンシャルの高さにほれ込んだことを語っている。
「真似のできないスタイルで、マットは人間であるとはどういうことか、人生を生きるとはどういうことかを、哀愁や洞察、ユーモア、ドラマ、そして刺激をもっていま一度探ろうとしているのです」
目下、カンバーバッチはジェームズ・マカヴォイとの共演作『The Book of Clarence(原題)』が米国公開を控えるほか、アンドリュー・ガーフィールド&フローレンス・ピュー主演の没入型恋愛映画『We Live In Time(原題)』の製作総指揮にも就任。大人気ドラマシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」での再演へのラブコールも熱く、常にオファーが絶えないカンバーバッチが長年温めてきた本企画の進捗を楽しみに待とう。
TVシリーズ「How to Stop Time(原題)」は2024年、イギリス・ロンドンはじめヨーロッパにて撮影開始予定。
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Source:Deadline