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ベネディクト・カンバーバッチ、暴漢から配達員を救った事件の顛末を語る ─ 「目撃者をつくるようにした」

ベネディクト・カンバーバッチ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28059440914/

ドラマ『SHERLOCK/シャーロック』(2010-)や、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のドクター・ストレンジ役で知られる俳優ベネディクト・カンバーバッチが、イギリス・ロンドンにて暴漢から配達員を救ったというニュースが2018年6月に駆け巡った。

この行動によって「本物のスーパーヒーロー」だと世界中から絶賛されたカンバーバッチだが、このたび米トーク番組The Ellen Showにて、事件の顛末を明かしてくれた。

簡潔に報道された内容を振り返っておこう。ベネディクトは妻のソフィー・ハンターとUberの車両で移動していたところ、出前サービス「Deliveroo」の配達員が4人の暴漢から一方的に暴行を受けているところを目撃。ベネディクトは車から降りて暴漢たちに近づくと、「彼に構うな(leave him alone)」と叫んだという。暴漢はベネディクトに殴りかかったが、ベネディクトは攻撃を防いで配達員を守ったとされている。ちなみに止めに入った男性がベネディクトであることに気づいた4人は、その後、逃走したとされる。

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米The Ellen Showのホストを務めるエレン・デジェネレスに事件について尋ねられると、変な感じですね。家ですら話したことなかったのに、ニュースで大騒ぎになりましたから」と戸惑いながら、詳細をこう明かした。

「簡潔に言うと、11月の寒い夜、自転車に乗った配達員が何人かに囲まれているのを見たんです。それで乗っていたUberを停めて、仲裁に入ったんですよ。怒っている子供と、命を懸けて戦おうとしている様子の配達員を落ち付けようとしたんです。包丁や酸とか、その状況にあるかもしれなかった物について考えずに行っちゃったんで、ちょっと無鉄砲でしたね。」

そして、あくまで自身の行動を「別に勇敢なヒーローみたいなものじゃないよ。ただ通りかかっただけ」としたベネディクトは続けて、「通行中の車を停めて、目撃者を作るようにしましたね。もし何かが起きても、目撃者がいる事が分かれば、暴力を控えるんじゃないかと思ったんです」と語り、平穏に事件を解決しようとしたことも明らかにした。

エレンに「Uberの運転手は助けないで見ていただけ?」と問われたベネディクトは、少し返答に戸惑う様子を見せながらも、「そこからが恥ずかしいとこなんです。彼は、その場にいて僕が戦って誰かに飛びかかったのを見たって言ってたんです。大袈裟な話になっているから、このことについて話すのは少し変な気分なんですよ。でも運転手さんはあの夜とても協力的でした」と、運転手をフォローしつつも話が大きくなり過ぎていると語った。ちなみにUberの運転手は報道があった際、暴漢たちが瓶で配達員を殴るなどの行為に及び、助けが入らなければ配達員が重傷を負っていた恐れもあったと述べ、「ベネディクトは本当に勇敢でした」とコメントしている。

番組ホストのエレンが「つまり、Uberの運転手は車内にいただけなのね」とジョークを挟むと、「まあ寒かったし、暖かい場所が必要でしたから」と最後までUberの運転手をフォローする優しさを見せた。

ベネディクトが語っている通り話が大袈裟になっているとしても、本インタビュー映像からは、”ヒーロー”としての大切な素質である優しさや正義感を、ベネディクトが保持していることが充分見てとれるだろう。

Sources: The Ellen Show

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Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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