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『エジソンズ・ゲーム』天才発明家カンバーバッチvs実業家マイケル・シャノン、電撃舌戦バトル ─ 豪華演技対決、トム・ホランド&ニコラス・ホルトも出演

エジソンズ・ゲーム
©2018 Lantern Entertainment LLC. All Rights Reserved.

ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・シャノン、トム・ホランド、ニコラス・ホルト競演。19世紀末の“電流戦争”を描いた伝記映画『エジソンズ・ゲーム』(原題:The Current War)では、カンバーバッチ演じるエジソンと、シャノン演じるウェスティングハウスが、自身のもとに集まったメディア越しに戦いを繰り広げる。いわば、これぞ“電撃舌戦バトル”。当代きっての俳優ふたりによる演技対決をちょっぴり味わってみよう。

19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。白熱電球の事業化を成功させたトーマス・エジソンは天才発明家と崇められ、大統領からの仕事も断る傲慢な男。かたや裕福な実業家ジョージ・ウェスティングハウスは、大量の発電機を必要とするエジソンの“直流”より、遠方まで安価で電気を送れる“交流”こそ優れていると考えていた。ウェスティングハウスが“交流”式送電の実演会を成功させ、話題をさらったことにエジソンは激怒。“交流”は危険であり、人を殺しかねないものだと煽り立て、世論を誘導し始める……。

エジソンは研究所に集まった記者に対し、ウェスティングハウスらを“ハゲタカ”と称しながら、「彼のインチキぶりを忘れないように」と一言。さらには「ウェスティングハウスの方式は死を招く」と大胆に口にし、記者たちの興味を集めることに成功するのだった。トム・ホランド演じる秘書インサルの表情にも注目だ。

もちろん、ウェスティングハウスもエジソンを相手に黙ってはいない。「進歩を妨げてはならない」と宣言するウェスティングハウスは、対立するエジソンに対し、「エジソンがすべてのものに自分の名を付けるのは忘れられるのが怖いからだ」と反撃の態勢を示した。「トーマス・A・エジソンはペテン師だ」。あくまでも彼は「私の方式が優れている」と言い切り、エジソンの名が入ったナイフを柱に突き刺すのである。こうした幕を開けた世紀の“電流戦争”は、訴訟や駆け引き、裏工作にも発展。果たして、このビジネスバトルを制するのはどちらか……。

このように、エジソンとウェスティングハウスの仕事や発明への向き合い方は対照的。監督のアルフォンソ・ゴメス=レホンは、この違いに想像力をかき立てられたという。「ウェスティングハウスは人々の生活を良くしたいという思いしかなく、名をあげることに興味はなかった。対するエジソンは、自身の社会的イメージを意識していた。この脚本には“エゴ vs 謙虚さ”という問題が喚起されています」。

エジソンズ・ゲーム
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天才発明家にして悪辣な男エジソン役は、「SHERLOCK/シャーロック」『ドクター・ストレンジ』(2017)のベネディクト・カンバーバッチ。ライバルのウェスティングハウス役は『シェイプ・オブ・ウォーター』(2017)のマイケル・シャノン。そのほか、若き天才テスラに『女王陛下のお気に入り』(2018)や『X-MEN』シリーズのニコラス・ホルト、エジソンの助手インサルに『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドという豪華な顔ぶれが揃った。

2017年にワインスタイン・カンパニー作品として発表される予定だった本作は、共同創業者のハーヴェイ・ワインスタインの暴行問題が発覚したのち、公開延期を余儀なくされた。のちにワインスタイン・カンパニーは買収され、本作は101 Studiosという配給会社のもと、2019年10月に全米公開を迎えている。製作総指揮のマーティン・スコセッシ監督は、ワインスタイン・カンパニーの圧力で完成していた作品を認めず、アルフォンソ・ゴメス=レホン監督らによる再編集を支援。豪華スターによる1日限りの再撮影を経て、元のバージョンから10分短縮、そして5つのシーンを追加したディレクターズ・カット版が完成した。

映画『エジソンズ・ゲーム』は2020年4月3日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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