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「デアデビル:ボーン・アゲイン」チャーリー・コックス、第5話が好きじゃない「イマドキ銀行強盗なんてありえない」

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」で主人公マット・マードック/デアデビル役を演じるチャーリー・コックスは、シーズン1のあるエピソードがお気に召さなかったようだ。その一方で、同エピソードが視聴者から好評だったことに驚きを示している。

「デアデビル:ボーン・アゲイン」には、米脚本家ストライキによる撮影中断後、大幅なクリエイティブ刷新が行われた経緯がある。コックスは「改編のなかで、全く変更されなかったエピソードが1本だけある」と述べ、その内容が気に入らなかったことを明かした。

そのエピソードとは、第5話「マスクの力」だ。舞台は聖パトリックの祝日の銀行。マットは法律事務所への融資の相談するため、副支店長ユスフ・カーン(「ミズ・マーベル」主人公カマラの父親)と面談していた。その後、目出し帽の強盗団が銀行を襲撃。マットは普通の視覚障がい者を装いながらも超感覚を駆使し、心理的な駆け引きを繰り広げる。

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

「ストライキの前に撮影しました。オリジナルの一部でしたが、僕は好きじゃなかったんです」と米PlayListに明かしたコックス。「全話の中で、最も気にいらないエピソードでしたね。できる限り反対しましたよ」。

その理由は、“銀行強盗”という題材が今の時代にそぐわないからだという。「僕は “2025年に銀行強盗なんてあり得ない。1970年代じゃないんだから。最近はテクノロジーが進みすぎていて、そんなの不可能です” と訴えました。それに強盗に使われる装置も、十分に洗練されたものではありませんでした」。

しかし、ふたを開けてみれば、第5話は視聴者・批評家から高評価。IMDbでは8/10、Rotten Tomatoesでは92%のスコアを獲得している。「僕は本当に反対したけれど、非常に多くの人から、あのエピソードが大好きだと言われました。だから本当に分からないものですね。好みは主観的で、人それぞれですから。ディズニーの番組の中でも、最も評価の高いエピソードの一つだと聞きましたよ」とコックスは語っている。

デアデビル:ボーン・アゲイン
(c) 2025 Marvel

なお、第5話は約35分間の独立したエピソードになっており、短編映画のように楽しめる完成度の高さも魅力。「デアデビル」シリーズを追っていなくても、単体で鑑賞できる仕上がりとなっている。

ちなみに、こうしたメインストーリーから離れ、ほぼ一つのロケーションと限られた登場人物のみで完結するエピソードは、米テレビ業界で「ボトルエピソード」と呼ばれる。通常、予算節約のために制作されるものだが、制約の中で演出・演技・脚本の妙が際立つことも少なくない。代表例には、「ブレイキング・バッド」の“ハエ回”ことシーズン3第10話「かなわぬ最期」(メインキャラクター2人がラボの中で1匹のハエを追い回す内容)などがある。

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Source:PlayList

Writer

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KyokoKyoko Okajima

アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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