「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2、シーズン1の反省活かす ─ 「S1は、寄せ集めとまでは言わないがパズルのようだった」と製作者

マーベル・ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2は、シーズン1における反省を踏まえ、“一貫性”を重視した物語になるという。製作総指揮のジェシー・ウィグトウが、シーズン2のテーマや展開、さらにシーズン3の方向性を米Colliderに語っている。
自身が脚本を手がける映画『トロン:アレス』の取材中、「デアデビル:ボーン・アゲイン」の話題にも応じたウィグドウ。シーズン2のキーワードは“ビッグ”だといい、そのスケール感についてこう語っている。
「具体的な内容は言えませんが、非常に壮大な物語になります。大都市ニューヨークを舞台にした犯罪と政治の物語で、フィスク市長と市庁舎内の権力闘争も描かれます。そのすべてが本当に素晴らしいものになっています。」
シーズン2は2025年7月に撮影を終え、現在は編集作業中とのこと。シーズン2で印象的だったのは「この壮大な物語を広く展開させ、フィナーレで真に重要な核心へと導いたこと」だったとして、最終的にデアデビル/マット・マードックとキングピン/ウィルソン・フィスクの「確執」に焦点を当てたクライマックスへ収束していくと予告した。
「彼らがお互いをどれほど深く憎み、どれほど必要としているか。僕たちは、彼らの周囲にあった要素をそぎ落とし、二人の対峙だけに焦点を当てました。満足度の高いクライマックスになっていると思いますよ。」
「ボーン・アゲイン」シーズン1は好評を得た一方で、大幅なクリエイティブ刷新に伴う問題点も指摘されている。2023年、当初撮影された内容がNetflix版「デアデビル」から大きく離れていたため、シリーズはゼロから作り直す事態に。最終版には当初の撮影分が部分的に使用されているものの、物語にうまくなじんでいない場面もあるという。ウィグトウによると、シーズン2ではこの経験を反省点として生かしているようだ。
「編集作業中は、カットを見ながら“どこを改善できるか?”と考えています。シーズン1とは異なり、シーズン2には統一されたビジョンがあります。シーズン1は寄せ集めとまでは言いませんが、パズルのように組み立てられたものでした。[中略] ショーランナーは素晴らしく、確固たるビジョンを持っていて、我々はそれを実行しました。完璧ではありませんが、シーズン2はとても良くできていて、視聴者の方々にご満足いただけると思います。」
「ボーン・アゲイン」はすでにシーズン3の製作も決定済みで、2026年の撮影開始を予定している。ウィグトウいわく、シーズン3は「継続した物語」でありつつも、「シーズン1と2で築かれた多くの要素を置き去りにして、新たな方向に進む」とのこと。製作スケジュールについては、「1〜2週間以内にライターズルームで再集結」し、「(2026年)春頃の撮影を目指している」という。
「デアデビル:ボーン・アゲイン」シーズン2は、2026年春にディズニープラスで配信予定。
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Source:Collider