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『ダークナイト』音楽家ハンス・ジマー、クリストファー・ノーラン監督に意見していた ─ 「音量が大きすぎる」

『ダークナイト』ジョーカー
© Warner Bros. 写真:ゼータイメージ

『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)のクリストファー・ノーラン監督が手がけた『ダークナイト』3部作は、映画史に残る傑作として大きな人気を誇る。なかでも2作目の『ダークナイト』(2008)は特に高い評価を受けており、闇の騎士として生きる決意をしたバットマンの姿と、映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーが奏でる重厚な音楽があいまったラストシーンも印象的だ。

しかし製作当時、ジマーはノーラン監督に自らの意見を提案していたという。米Vanity Fairのインタビューによると、当初、ジマーはラストシーンの音楽について違和感をおぼえていたという。

「クリスには“(音楽の)音量が大きすぎて、観客がセリフを聞き取れないよ”と伝えました。すると、“僕が書いたセリフなので。やりたいことをやりますよ”と言われたんですよね。」

ダンケルク
『ダンケルク』Blu-ray&DVD発売中 © 2017 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.

結局ノーラン監督が音量を変えることはなく、当時は疑問を抱いていたというジマーだったが、現在は監督の判断が正しかったと感じているとのこと。『ダークナイト』のエンディングには絶賛の言葉を贈っている。

「やるべきことをやらない、凡庸な結末なら200種類くらい作れたと思います。でも、彼はあの結末を選んだんです。あそこまで曖昧に描きつつ、満足のいくエンディングを作り上げるのは至難の技ですよ。一秒長かったり、セリフが一行多かったり、声のトーンが違ったりするだけで異なる作品になってしまうので。」

またヒース・レジャーがジョーカー役にキャスティングされた当時、ファンから否定的な声が多く挙がったことについても、ジマーは「観客が観たいものは何かと尋ねることは僕たちの仕事ではありません。我々の仕事は、彼らが想像さえできないようなものを作り出すこと」と話している。「(『ダークナイト』は)バットマンの映画ですが、みなさんの想像するようなバットマンの映画ではなかった。だからみんな驚いたんです。そういう仕事をすべきではないですか?」。

なおクリストファー・ノーラン監督の次回作は2020年夏に全米公開される。これまで数々の名作を生み出してノーラン監督の手腕を信頼し、公開を楽しみに待ちたい。

Source: Vanity Fair

Writer

Marika Hiraoka
Marika Hiraoka

THE RIVER編集部。アメリカのあちこちに住んでいました。

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