『グランド・イリュージョン』デイヴ・フランコ、ヴァニラ・アイス伝記映画に主演へ ─ 『ディザスター・アーティスト』風の作品めざす

『グランド・イリュージョン』シリーズや『ディザスター・アーティスト』(2017)のデイヴ・フランコが、ラッパーのヴァニラ・アイスを描く伝記映画『To the Extreme(仮題)』にて主演を務めることがわかった。米Insiderが報じている。
ヴァニラ・アイスといえば、1990年に発売したアルバム『To The Extreme』に収録された楽曲「Ice Ice Baby」が、ヒップホップ史上初のビルボードシングルチャートにて一位を獲得したことで知られる歌手。「Ice Ice Baby」は、クイーン&デヴィッド・ボウイが共同制作した「Under Pressure」をサンプリングした楽曲だ。瞬く間に有名となったヴァニラ・アイスだが、次回作の失敗や経歴詐称、権利問題などによって人気は急降下。まさに波乱万丈な人生を歩んでいる。
映画では高校を退学後、テキサス州ダラスで自動車販売に明け暮れるヴァニラ・アイスの若き日の姿から物語が展開。その後、ラッパーとして一躍時の人となったヴァニラ・アイスだが、地位の維持、恐喝問題、創作上の葛藤に翻弄されていく。本作は、クリス・グッドウィン&フィリップ・ヴァンによる「ブラックリスト(映像化されていない優秀脚本リスト)」に選出された脚本を基に現在開発中とのこと。デイヴ・フランコは、「長い間、開発が進められている状況ですが、着実にプリプロダクション(撮影準備)に近付いていますよ」と進捗を伝えている。
また、フランコによると、本作は映画史上最大の駄作と言われた『ザ・ルーム』(2003)の製作過程を描き出した、『ディザスター・アーティスト』のような作風を目指しているのだという。「トミー・ウィゾー(『ザ・ルーム』監督)を茶化すような一般的なコメディになると期待していた人が多いと思います。ただ、私たちがリアルに演じるほど、更に面白く、そして心からの感動を生み出すことが出来ました。そんな雰囲気の作品にしたいんです」。
なお、本作に備えて、フランコはヴァニラ・アイスとのやり取りを始めているという。「彼はとても素敵で賢い方ですよ。非常に協力的で、事実関係を正して頂いたり、公にされていない情報を提供して頂いたりしています」。
Source: Insider