デイヴ・バウティスタ、ガン監督解雇劇に納得できず ─ 苦悩のツイート続く

マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が、過去の不適切ツイートを受けて解雇となった件で、同シリーズのドラックス役デイヴ・バウティスタが改めて心情を吐露した。

デイヴ・バウティスタは、ガン監督の解雇報道を受けて、関係者の中ではいち早くコメントを発信していた。WWEのプロレスラー出身のバウティスタは、ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でブレイク。『007 スペクター』(2015)や『ブレードランナー 2049』(2017)に出演するほどになった。バウティスタにとって、ガン監督は言わば恩人とも呼べる。

「善人の人生をぶち壊してやろうってか!」

解雇報道直後、「言いたいことは沢山ある」「彼は間違いを犯したのかもしれない。でも、誰だって間違いは犯すじゃないか。彼に起こったこと、僕は全くもって受け入れられない」と苦心を隠していなかったバウティスタは、その後も本件に関する記事のリツイートや、ツイート投稿での意見表明のを続けている。

「#サイバーナチス に攻撃されたらどうすればいい?誰が支えてくれる?誰がビビって距離を置く?誰が過去の酷いジョークで攻め立てる?現在では何百万人もの人たちを元気づけているのに?何百万人もだ! #救済 #不公平 @JamesGunn」

「きっと今日、こんなメッセージを届ける善人に出会えるかもしれない。犠牲、責任、愛、家族、許し、救済、ミスフィット(※社会に順応できない人)、女性活躍推進。そんな善人の人生をぶち壊してやろうってか。クソが!(原文:Fuck it!)その間、僕が先にファシスト共に権力を与えてやる!間抜け野郎と、将来掘り起こされた時のために断っておく:これはジョークだぞ!」

 

米メディア「人物全体を見て裁くべき」と提言

なおバウティスタは、上ツイートを投稿する少し前、米The Hollywood Reporterに掲載された同件に関する記事を読んで「この記事のおかげで、少し落ち着いた」「みんなも読んで!」と紹介している。

同記事は、ガン監督ほか不適切発言で辞職となった近頃の映画・TV業界人の事例を紹介し、これらの対処は公平で有益なものであったかを問う内容。これらの解雇劇を言い表す際、記事内では「不寛容政策(ゼロトレランス)」の表記が用いられている。「不寛容政策」とは、ドナルド・トランプ大統領が移民に対して文字通り「不寛容」の厳しい取り締まりを行う政策のこと。ガン監督の件に限って言えば、皮肉にも騒動のきっかけとなった親トランプ派による政治的報復と重なって読み取れてしまうわけだ。

バウティスタの心を慰めたThe Hollywood Reporterの同記事では、即時解雇を下した米ディズニーに対し、「一見誠実に見える」としながら、「過去のディズニー映画を観返せば、露骨な性表現や差別表現、同性愛嫌悪はいくらでも見つかる」と指摘。社会的違反を裁くのなら、それなりの規程が必要であり、気の迷いによる発言ひとつではなく、その人物像全てを加味して裁くべきだと提言している。「こんな厳しいリトマス試験を突破できる者など、一体どれほどいるのか」と深く問いた。

なお、同記事を寄稿したのは、1970〜80年代にNBAの第一線でプレーした伝説的バスケットボール選手のカリーム・アブドゥル・ジャバーだった。バウティスタにとっては子供の頃よりの憧れのヒーローだったと言い、より説得力を感じられたようだ。

Source:Dave Bautista,THR

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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