『デッドプール&ウルヴァリン』意外にもMCUの原点回帰に? ショーン・レヴィ監督が示唆

映画『デッドプール&ウルヴァリン』は、意外にもマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の原点回帰となる? 監督のショーン・レヴィが、思わぬストーリーテリングの戦略を示唆した。
本作はライアン・レイノルズ演じる“お喋りな傭兵”デッドプールがいよいよMCUに参入する、『デッドプール』シリーズ待望の最新作。相棒には『X-MEN』シリーズからウルヴァリン役のヒュー・ジャックマンも復活、MCU的にはドラマ「ロキ」でおなじみのTVA(時間変異取締局)も登場して、いよいよマルチバース・サーガの本領発揮とも言えそうだ。
もっとも、現時点で『デッドプール&ウルヴァリン』のストーリーは不明。予告編には崩壊した20世紀フォックスのロゴが登場するなど、ユニバースそのものをイジっているであろうメタな展開とユーモアが期待されるが、ストーリーの核心は別のところにあるらしい。
米Entertainment Weeklyにて、監督のレヴィは物語の内容こそ明かさなかったが、『デッドプール&ウルヴァリン』を初期のMCU作品になぞらえている。いわく、「MCUの世界的危機よりも、キャラクターの危機のほうがずっと大切」な映画だというのだ。ユニバースの物語がいかに転がっていくかというよりも、あくまで大切なのは“デッドプール&ウルヴァリン”なのだろう。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)前後から急速に複雑化してきたMCUだが、もともと『アベンジャーズ』(2012)以前は、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、ソーといったヒーローたちがそれぞれの単独映画でじっくりと描きこまれてきた。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』『ブラックパンサー』シリーズはその特徴を色濃く引き継いだシリーズだったが、最近はそういった方向性より、一作単位で完結しない、ユニバース全体に軸足を置く作品が増えていたことは事実だ。
もっとも『デッドプール』シリーズといえば、そもそも主人公がメタな視点を持つために、何ものにも縛られないところが魅力のひとつ。これまでの作品も血みどろのバイオレンスとやりたい放題のユーモアに彩られつつ、作品の核心はデッドプール/ウェイド・ウィルソンのエモーションにあったのだ。ウルヴァリン/ローガンも加わった今回は、いったいどんな物語になっていることか。
映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日(水)世界最速公開。
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Source: Entertainment Weekly

























