「DCファンドーム」2022年は開催なし

DCコミックスの巨大バーチャル・イベント「DCファンドーム」が、2022年は開催されないことがわかった。米ワーナー・ブラザース・ディスカバリーが正式に発表した。
「DCファンドーム」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、世界的にコンベンション・イベントの開催が中止されるなか、コミック・映画・テレビなどで展開されるDC作品の最新情報の発表や、スター俳優が続々登場するパネルイベント、またクリエイターとファンのコミュニケーション促進などを目的に実施されてきたもの。第1回は2020年8・9月に、2021年は10月に開催されて好評を博したが、2022年は開催されないこととなった。
発表にあたり、ワーナー&DCは「対面型イベントの再開にあたり、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは、ファンの皆さんと世界中のコミコンで直接お会いできることを楽しみにしています。2022年はDCファンドームの開催予定はありません」との声明を発表した。2023年以降の開催は不明だが、DCファンドームがコロナ禍におけるリアルイベントの代替物だったのだとしたら、おそらく今後の開催も現実的ではないだろう。
もっとも新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの発足にあたり、DCは大きな変化の真っ只中にある。新CEOのデヴィッド・ザスラフ氏が率いる新体制は、DCの「10年計画」を新たに立ち上げることを宣言し、『バットガール(原題)』をはじめとする複数のプロジェクトを中止するなど、今後のラインナップの再検討にもあたっている。“DCだけ”のイベントを開催するには準備が足りないという現実もあるだろう。
また今後のDC作品は、ジョニー・デップとの名誉毀損訴訟に敗訴したアンバー・ハードが出演している『アクアマン・アンド・ザ・ロスト・キングダム(原題)』や、複数回の逮捕など不祥事が問題視されるエズラ・ミラー主演の『ザ・フラッシュ(原題)』と配給・宣伝の課題が大きいプロジェクトも待機中。さらにワーナー・ブラザース・ディスカバリーの資金難も報じられているように、万全の体制でDCファンドームを開催できる状況でないことは明らかだ。
2022年7月、ワーナー&DCはサンディエゴ・コミコンに登場し、『ブラックアダム』『シャザム!~神々の怒り~』の新映像を上映。ステージにはキャスト&スタッフも登壇していた。
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Source: Variety