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DCのケヴィン・ファイギ的リーダーに『ジョーカー』トッド・フィリップス監督を検討か、米ワーナー

DCコミックス
The DC logo is a trademark of DC Comics.

米ワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下で展開されているDCフランチャイズに新たな動きだ。DC映像作品の抜本的改革に乗り出している同社が、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギのような人材として、『ジョーカー』(2019)のトッド・フィリップス監督を検討している可能性が浮上している。

Varietyによると、このたびワーナー・ブラザース・ディスカバリーは映画部門の会長に、米Amazon傘下の制作会社MGMの映画部門責任者を務めていたマイケル・デ・ルカ氏とパム・アブディ氏を任命したという。これに伴い、同ポストにいたトビー・エメリッヒは退任。同氏は今後、映画製作におけるパートナー関係を継続していく。

ワーナー映画を管轄していくことになるルカ&アブディ氏だが、必ずしもDCフランチャイズのリーダーを兼任するというわけではないらしい。米The Hollywood Reporterによると、ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのデヴィッド・ザスラフCEOは、映画部門を「ワーナー・ブラザース-ニュー・ライン・シネマ」「DC」「アニメーション」の3つの柱に分ける戦略を打ち出し、それぞれにリーダーを設ける意向なのだという。『ロード・オブ・ザ・リング』3部作や『IT/イット』シリーズを手がけてきた米制作会社ニュー・ライン・シネマはルカ&アブディ氏が管轄し、残る2つの部門のリーダーは未定だ。

2つ目の「DC」については、すでに候補者の検討段階にある模様。報道によると、ザスラフ氏は『ジョーカー』を成功に導いたトッド・フィリップス監督にDCユニバースへの参画を促すアプローチをかけたという。また、フィリップス監督には「アドバイザー」としての役割、つまりマーベル・シネマティック・ユニバースを率いるケヴィン・ファイギのような役割を期待されているとも報じられている。

もっとも、フィリップス監督は『ハングオーバー!』シリーズなどをはじめとするコメディ畑出身のフィルムメーカーで、マーベルと肩を並べるヒーローフランチャイズのトップに立つ器量があるかどうかについては疑問の声もあるようだ。ただし、すでにザスラフ氏とフィリップス監督は「信頼関係を築き上げている」とも報じられており、両者の話し合いは前向きに進んだことがうかがえる。

なお、現在のDCフランチャイズを牽引しているのは、DC映画の製作レーベルDC Filmsの社長を務めるウォルター・ハマダ氏。同氏は今後、DCフランチャイズのリーダーが決定するまで、ワーナー映画部門の会長に就任したルカ&アブディ氏に製作全般に関する内容を報告する義務を負うという。

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Source: Variety,THR

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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