DC映画、再び戦略の抜本的見直しを実施 ─ スーパーマンほか再開発、ケヴィン・ファイギ的存在の起用を検討

ワーナー・ブラザース製作、DCコミックス原作映画に再び革新の動きだ。米ワーナーメディアとディスカバリーの事業統合を経て、新たな幹部陣がDCエンターテインメントの戦略を抜本的に見直す構えであることがわかった。米Varietyが報じている。
キーパーソンとなったのは、新企業ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのCEOであるデヴィッド・ザスラフ氏。ワーナーメディアとディスカバリーの合併により、2022年4月8日(米国時間)に同社が設立されてからわずか1週間で新たな方針が明らかになった。
報道によると、ザスラフ氏をはじめとする幹部陣はDCのコンテンツをより強固に繋ぎ合わせ、さらに充実させることを求めているという。近年、DC映画は『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)や『ジョーカー』(2019)『アクアマン』(2018)などで好調の傾向にあるが、幹部陣は「一貫性やブランド戦略に乏しい」と見ているほか、スーパーマンなど“塩漬け状態”となった人気キャラクターの再開発が必要であり、『ジョーカー』やマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインを手本にすべきである、との考えだ。
また、DCはHBO Maxでの作品展開も積極的に進めており、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)から「ピースメイカー」(2022-)、『ザ・バットマン』から「ザ・ペンギン(原題)」といったスピンオフドラマのほか、今後は『バットガール(原題)』などの映画作品も待機中。しかしながら幹部陣は現在、ゲーム部門の強化を含む、コミック作品としての展開に注力すべきという意向とも伝えられている。
ザスラフ氏は合併が完了する以前からDC作品を強力にコントロールできる人材を探しており、マーベルのケヴィン・ファイギのように創作と戦略の両面を担える人物を求めていたとのこと。一時は元20世紀フォックス、元パラマウント・ピクチャーズのエマ・ワッツ氏が候補に挙がっていたというが、ワッツ氏は役職を引き受けない見込みだ。とある関係者によると、ザスラフ氏は創作面の手腕より、多岐にわたるDC作品をうまく調和させられるビジネス的手腕を要求しているという。
『マン・オブ・スティール』(2013)から本格始動したDC映画ユニバースでは、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)を経てジェフ・ジョンズ氏とジョン・バーグ氏が統括を担ったが、『ジャスティス・リーグ』(2017)ののちに2名とも役職を辞している。その後、『死霊館』シリーズのウォルター・ハマダ氏が後任者として指揮を執り、『アクアマン』以降の好調に繋がったという経緯だ。ハマダ氏は2023年末までDCとの契約を結んでいるため、新幹部陣の戦略にかかわらず、少なくともしばらくのうちはDC映画に携わることになる。
ザスラフ氏らワーナー・ブラザース・ディスカバリーの方針は、映画だけでなくドラマやコミック、ゲームなど、DCコミックス/DCエンターテインメントの全部門に及ぶものとみられる。コンテンツの価値を最大限に高め、さらなる可能性を引き出すことができるのか、およそ5年ぶりの戦略見直しがどのような結果をもたらすかはまだ未知数だ。
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Source: Variety























