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『ワンダーウーマン』好評のDC、『バットマン vs スーパーマン』『スーサイド・スクワッド』の反省点を自己分析

DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)作品の第4作『ワンダーウーマン』がアメリカできわめて高い評価を得る中、DCコミックスのチーフ・クリエイティブ・オフィサーであるジェフ・ジョンズ氏と、彼とともにDCEUの“頭脳”として活動するジョン・バーグ氏がバラエティ紙のインタビューに登場した。

両氏は『ワンダーウーマン』の成功を喜びながらその理由を自己分析する一方で、批評家や一部のファンから厳しい意見が集まった『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』『スーサイド・スクワッド』の失敗点を振り返っている。

スーサイド・スクワッド
『スーサイド・スクワッド』(SUICIDE SQUAD and all related characters and elements are trademarks of and © DC Comics. © 2016 Warner Bros. Entertainment Inc. and Ratpac-Dune Entertainment LLC. All rights reserved)

ジョンズ氏とバーグ氏は、『バットマン vs スーパーマン』の公開後である2016年5月にDCエクステンデッド・ユニバースを統括する役割に就任した。ジョンズ氏は同作でエグゼクティブ・プロデューサーを務めていたものの、二人が新たな職でともに腕をふるったのは『ワンダーウーマン』が初めてだったのである。

『ワンダーウーマン』の好評について、二人はその理由をこう分析している。

バーグ氏: 楽しい映画だからですよ。ポジティブだし前向きなんです。初期の作品は、ある部分ではダークすぎたのかもしれませんね。

ジョンズ氏: DCユニバースの多くは、希望に満ちた前向きなものとして知られている。キャラクターは人を奮い立たせる、意欲的なものなんだ。DCユニバースを知ってる人や大好きな人はみんな、作品が希望と楽天主義(オプティミズム)につながっていることを知ってるんだよ。

またバーグ氏は『ワンダーウーマン』の製作にあたって、時に厳しい意見にさらされた『バットマン vs スーパーマン』『スーサイド・スクワッド』からも多くを学んだことを明かしている。

バーグ氏: すべての映画に教訓はあります。映画がどのように受け止められたのかを分析しないのは愚かなことでしょう。映画を製作するとき、何が正しくて何が間違っていたのかね。
『スーサイド・スクワッド』は、商業的にはとてもうまくいきました。しかし物語がうまくいかなかった。素晴らしいキャスティング、素晴らしいキャラクターの描写でしたが、プロットの時点で物語は技術的に失敗していたんです。もっと良いものにできたことでしょう。『バットマン vs スーパーマン』はトーンがダークで人々の心に届きませんでした

ジョンズ氏: 『ワンダーウーマン』はキャラクターそのものが讃えられたんだ。でも僕たちは、すべてを希望的かつ楽天的に変えるべきだと考えたわけじゃない。むしろ変えるものはなかった。元々そういうキャラクターなんだよ。

二人が強調しているのは、“コミックをそのまま映画化した”ということだ。コミックにあった要素をきちんと取り出して、丁寧に映像化したという自負があるということだろう。

しかし、もちろんDCEUファンには『バットマン vs スーパーマン』『スーサイド・スクワッド』を愛してやまない人も少なくない。つまりDCEUファンの全員がこうした分析に同意するわけでもないだろうところが、映画やコミックのもっとも難しいところだ。ちなみに読者の皆さんは、二人の分析は的確だと思われただろうか。それとも、まるで的外れだという感想だろうか……。

映画『ワンダーウーマン』は2017年8月25日公開。DCEUの今後を占う記念碑的作品になっていることは、どうやら間違いなさそうである。

Sources: https://variety.com/2017/film/news/jon-berg-geoff-johns-wonder-woman-sequel-justice-league-1202471557/
https://www.comicbookmovie.com/batman_vs_superman/dc-films-bosses-explain-why-batman-v-superman-and-suicide-squad-didnt-work-a151906
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Ost-Batman-Superman-Original-Soundtrack/dp/B01AU180TG/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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