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巨匠ブライアン・デ・パルマ、ハリウッドのセクハラ問題をホラー映画化 ― ハーヴェイ・ワインスタインの事件扱う

ブライアン・デ・パルマ
Photo by Redacted https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Brian_De_Palma_(Guadalajara_2008)_12.jpg Remixed by THE RIVER

映画『キャリー』(1976)、『スカーフェイス』(1983)、『アンタッチャブル』(1987)、『ミッション:インポッシブル』(1996)。映画史に燦然と輝く名作を生み出してきた巨匠ブライアン・デ・パルマが、ハリウッドの抱えてきた闇であるセクハラ問題をもとに、新作ホラー映画を制作する意向を仏La Parisien誌に明かした。

デ・パルマが扱うのは、ハリウッドにおけるセクハラ問題の発端として告発された、映画プロデューサーのハーヴェイ・ワインスタインによる長年のセクハラ、性暴力に関する行為。物語の主人公はフランス人の映画プロデューサーとなり、デ・パルマは同誌のインタビューで「ハーヴェイ・ワインスタインという名前の人物は登場しませんが、映画界を舞台に、性暴力を描くホラー映画になります」と構想を明かしている。

映画界で長年活躍してきたデ・パルマは、セクハラ問題について「長い間、いろんな話を聞いていました」と語った。もし本当にセクハラの内情を把握していたのだとすれば、これほど大きな社会問題として取り上げられたのちに、ようやく実態を題材として扱うという判断は意見が分かれるところであろう。映画化される以上、ハリウッドの内幕を知る人物ならではの切り口で一連の問題に光が当てられることに期待したい。

なおデ・パルマの最新作は、ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』(2011-)のニコライ・コスター=ワルドーが主演するスリラー映画『Domino(原題)』。同じく『ゲーム・オブ・スローンズ』のカリス・ファン・ハウテンやガイ・ピアースらが出演しているが、デ・パルマは同作の制作について「恐ろしい体験だった」と話している。未だ配給会社が決まっていないため、劇場公開されない可能性もあるということだ。

Sources: La Parisien, Variety
Eyecatch Image: Photo by Redacted Remixed by THE RIVER

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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