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『デッドプール&ウルヴァリン』監督、デッドプールには本当に「マーベルの救世主」になってほしい

デッドプール&ウルヴァリン
(c) MARVEL 2024

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作『デッドプール&ウルヴァリン』には大きな期待が持たれている。マーベル・スタジオ幹部であるルイス・エスポジートの言葉を借りれば、2023年はMCUにとって「苦しい時期」だったが、偶然なのか『デッドプール&ウルヴァリン』のティザー予告映像でライアン・レイノルズ演じるデッドプールが「俺は救世主だ。俺は、マーベル・ジーザスだ」と宣言。苦境に立たされたMCUを本当に救ってしまうのではないかとして、ファンからの期待は確実に高まっている。

とはいえメタジョークを頻発することで知られるデッドプールのことだ、興行不振にあえぐMCUの現状を意識して自らを「マーベル・ジーザス」と呼んだのだろうか。これについて、『デッドプール&ウルヴァリン』でメガホンを取ったショーン・レヴィ監督が真相を明かしている。

本作では、破滅の危機にある神聖時間軸をデッドプールが救うという物語が描かれる。“破滅”までは程遠いものの、ピンチという点で作品の筋書きとMCUの現状が類似していることについて、英Total Filmに登場したレヴィ監督は「自分の手柄にしたいくらいですよ」と語った上で、「僕たちは2年前に“マーベル・ジーザス”というセリフを思いつきました」と明かしている。2年前といえば、ちょうど『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(2022)の公開直後。同作は世界興収9億5,000万ドルを突破し、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』や『マーベルズ』が赤字着地となった2023年に比べるとまだ興行の調子は良かった。

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つまり「マーベル・ジーザス」というセリフは偶然の産物だったということだが、「人は、肯定的なものであれば流行に乗るのが好きですよね。でも率直に言って、否定的なものであればなおさら好きだと思います」とレヴィ監督。本作に寄せられた世間からの期待感について、MCUがピンチな状況だからこそ生じているものだと示唆している。

レヴィ監督によれば、企画当初は「“MCUは驚かせてくれるのだろうか?”とか、“私たちが予想もしないようなやり方で型を破ることができるだろうか?”というように、MCUの意義を人々が問い続けるようなユニークな瞬間になるとは思わなかった」という。そうしたMCUに対する不安の声もあり、レヴィ監督は『デッドプール&ウルヴァリン』には本当に救世主になってもらいたいようだ。「この映画がそのような疑問に対する答えになることを望んでいますよ」と語り、作品への自信を滲ませる。

「ケヴィン・ファイギがMCUで築き上げてきたものは一連の成功という点で歴史的だと思いますが、文化には潮見表のようなものがあって、満ち引きがあります。一つ確かなのは、延々と同じことを繰り返し、人に同じような興奮を期待することはできないということです。僕たちの映画はMCU映画のような作品ではないからこそ、偶然にも成立しました。これは、MCU映画のファンでもある僕が断言できます。」

『デッドプール&ウルヴァリン』は、2024年最大のオープニング成績を記録する見立て。世界興収10億ドル超えも期待視されており、これを達成すれば『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)以来の大台突破となる。

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映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月26日(金)日米同時公開。

Source:Total Film

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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