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『デッドプール』、突然ディスったニッケルバックを全力擁護 ─ 「How You Remind Me」熱唱、バンド側も反応

デッドプール2
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All

R18指定の過激な描写でお馴染みの”俺ちゃん”続編『デッドプール2』(2018)をPG-13指定になるよう再構築・再編集した『ワンス・アポン・ア・デッドプール(邦題未定、原題:Once Upon A Deadpool)』予告編映像には、デッドプールと新キャラクターのフレッドが人気ロックバンド、ニッケルバック(Nickelback)を突然ディスる一幕があった。これには続きがあったようで、主演のライアン・レイノルズがYoutube上にその後を公開。Nickelbackを擁護する流れを見せた。

元ネタはこちら

先立って公開されていた『ワンス・アポン・ア・デッドプール』予告編映像では、ディズニーと20世紀フォックスが事業統合を控える時事ネタを皮肉って、フレッドが「マーベル映画は好きだよ」「でも君たちはフォックスにライセンスされてるマーベルだから」とからかっていた。ここでフレッドは、「ビートルズがニッケルバックにプロデュースされてるみたいなもんで、確かに音楽だけど最悪」とまで”口撃”していたのだ。

「ニッケルバック」ネタの背景

なぜニッケルバックがディスられたのか、簡単にその事情を説明しておこう。

主演ライアン・レイノルズと同郷、カナダ出身のニッケルバックは、確かに世界的人気を博すモンスター級のバンドである。アメコミ映画ファンにとっては、ボーカルのチャド・クルーガーがサム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)に提供した主題歌「Hero」でお馴染みだろう。あるいは、チャドの元妻アヴリル・ラヴィーンがカバーしたニッケルバックの楽曲「How You Remind Me」が、映画『ONE PIECE FILM Z』(2012)主題歌に起用されたことを覚えている方もいるかもしれない。

こうした世界規模の活躍を見せる一方で、コアなロックファンや批評家からの評価は懐疑的な部分もある。キャッチーなメロディに分かりやすい曲構成が特徴の同バンドは若者の支持を集める一方で、大衆に迎合したセルアウト系のロックバンドだとして敬遠される傾向にあるのだ。いつしか、「ニッケルバックを聴いてるヤツはダサい」なんて不名誉な常套句さえ語られるようになった。2016年には、カナダの警察がホリデー・シーズンの飲酒運転対策として「飲酒運転したらニッケルバックの曲を聴かせるぞ」とジョークの警告をしたほどだ。

『ワンス・アポン・ア・デッドプール』予告編も、こうしたお決まりのひとネタだったわけだが、同郷カナダの世界的スターを野次られたデッドプール(中の人、ライアン・レイノルズ)は黙っていられなかった。このたび追加で公開された映像で、デッドプールは「もういい!ニッケルバック嫌いは散々聞いてきた。気取ってんのか?」と反撃に出る。

それでもフレッドは「大げさで、ベタベタの、耳で聴くゴミじゃん」と毒舌を止めない。デッドプールは「そうかよ」と呆れて、ニッケルバックがこれまでに成し遂げた実績を並べてまくしたてる。「アルバム全世界売上5,000万枚、音楽史上11位の売上記録、ビルボードの過去10年間最も成功したロック・グループ、グラミー賞6度ノミネート、ジュノー賞で12受賞、ビルボード・ミュージック・アワードで6受賞、アメリカン・ミュージック・アワードで2受賞、ピープル・チョイス・アワードで1受賞、その他もろもろ!」

どうだ、と言わんばかりに見つめ返されたフレッドも、さすがに「ごめん…、面白いかなと思って言っただけで…」と反省。するとフレッドは、ニッケルバックのヒット曲「How You Remind Me」を口ずさみはじめたのだ。

デッドプールも歌って応え、手を取り合ってデュエットする2人。するとどこからか、「How You Remind Me」が流れ始めて…。最終的に2人は、手を握りあったままノリノリでヘッドバンキングをするのだった。

この展開に、ニッケルバック側も反応。公式Twitterアカウントでは、2人が歌った「How You Remind Me」の歌詞を改変し、「謝るなんてライアン・レイノルズらしくない、もっと違う『デッドプール』を予想していた」とユーモアたっぷりに返した。

ニッケルバックも注目(?)の『ワンス・アポン・ア・デッドプール(邦題未定、原題:Once Upon A Deadpool)』は2018年12月12~24日に米国にて期間限定公開。なお『デッドプール2』Blu-ray&DVDは発売中。

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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