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【まさか】20世紀フォックス、『デッドプール2』をアカデミー作品賞に推す ― PG-13版の米国版予告編も登場

デッドプール2
(C)2018 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

これぞ「ご乱心」というべきか。米20世紀フォックスが、第91回アカデミー賞の作品賞に『デッドプール2』(2018)を強力プッシュしているようだ。

映画賞シーズンに向けてフォックスが開設したウェブサイトでは、賞レースのために『デッドプール2』を推している部門の一覧が掲載されている。作品賞のほか、監督賞(デヴィッド・リーチ)や脚本賞(レット・リース、ポール・ワーニック、ライアン・レイノルズ)、主演男優賞(ライアン・レイノルズ)、助演男優賞(ジョシュ・ブローリンほか)、助演女優賞(モリーナ・バッカリンほか)といった主要部門はすべてラインナップされている状況だ。


そのほかフォックスは、美術賞、撮影賞、衣裳デザイン賞、編集賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、作曲賞、音響編集賞、録音賞、視覚効果賞に『デッドプール2』をプッシュしている。アカデミー賞の場合、スーパーヒーロー映画をはじめとしたジャンル映画は視覚効果賞や音響編集賞などにノミネートされやすい傾向があるが、2019年に開催される第91回はどうなることだろうか。マーベル・スタジオ製作による『ブラックパンサー』(2018)はオスカー獲得への期待が高まっているが、過激なバイオレンス・コメディでありながら確かにファミリー映画だった『デッドプール2』は……?

PG-13版『デッドプール2』米国版予告編

また20世紀フォックスは、『デッドプール2』をPG-13指定になるよう再構築・再編集した『ワンス・アポン・ア・デッドプール(邦題未定、原題:Once Upon A Deadpool)』の米国版予告編を公開した。

本作は米国にて2018年12月12~24日の期間限定上映が予定されており、チケット1枚につき1ドルが米国の非営利法人Fuck Cancer(ガンの早期発見・早期治療を呼びかける非営利団体)に寄付されるチャリティ企画となっている。

このたび公開された映像では、新規撮り下ろしシーンに登場するフレッド・サベージとデッドプールのやり取りを全面にフィーチャー。本作には『プリンセス・ブライド・ストーリー』(1987)より、病気の孫に祖父が本を読み聞かせる場面のパロディとして、同作で孫役を演じたフレッドが登場するのだ。

「クリスマス直前、赤いイイ奴が映画館にやってくる」というナレーションに始まる本映像は、「なんでこんなところにいるんだ!?」と絶叫するフレッドの表情から始まる。するとデッドプールは、「君はPG-13版の『デッドプール』に出てるんだ。子供の心で見るんだよ」と語りかけるのだった。「君ほど子供心のある奴はいないぞ、フレッド!誰もいない!終わったら解放してあげるから」。

ちなみに今回の白眉は、ディズニーと20世紀フォックスの事業統合を控える中で繰り出される映像終盤のジョークだろう。フレッドが「マーベル映画は好きだよ」と口にすれば、デッドプールは『ヴェノム』(2018)よろしく「俺たちはマーベルだ(We are Marvel.)」と答える。しかしフレッドは「そうだね、でも君たちはフォックスにライセンスされてるマーベルだから。ビートルズがニッケルバックにプロデュースされてるみたいなもんで、確かに音楽だけど最悪」とまくしたてるのだった(突然ディスられたニッケルバックはライアン・レイノルズの出身であるカナダのロックバンド)。
ちなみにディズニー絡みのジョークとしては、風船を持った老夫婦に「『カールじいさんの空飛ぶ家』最高でした」とデッドプールが話しかける場面も収められている。

映画『ワンス・アポン・ア・デッドプール(邦題未定、原題:Once Upon A Deadpool)』は2018年12月12~24日に米国にて期間限定公開。なお『デッドプール2』Blu-ray&DVDは発売中。

Source: Fox Screening, ComicBook.com

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

THE RIVER編集部。「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。国内舞台作品の執筆・創作にも携わっています。ビリー・アイリッシュのライブに行きたい。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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