『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』デッドプールの初登場は「間違いだった」と共演者 ─ 「ライアン・レイノルズが正してくれた」

映画『デッドプール』シリーズ以前に、ライアン・レイノルズ演じるデッドプール/ウェイド・ウィルソンはスクリーンデビューを果たしていた。20世紀フォックス(現・20世紀スタジオ)製作の『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』(2009)である。しかし、その描かれ方はのちの『デッドプール』とはかなり違っていた……。
いま、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』におけるデッドプール像を「間違い」だったと言い切る人物がいる。同作でセイバートゥース/ビクター役を演じたリーヴ・シュレイバーだ。米GQの取材にて、「ライアンは(『デッドプール』への)移行をすごく上手にやったと思います」と述べている。
ウルヴァリンの誕生秘話に迫った『X-MEN ZERO』において、ウェイド・ウィルソンは軍人ウィリアム・ストライカーの策略により改造手術を受け、ミュータントキラーのデッドプールとなる。“お喋りな傭兵”だったウェイドは、改造された際に口を塞がれて喋れなくなってしまった。常に減らず口を叩いていたウェイドの個性やユーモアセンスは発揮されず、劇中では地味な印象を残したのである。
しかし『デッドプール』シリーズでは、デッドプールとして生まれ変わった後も、減らず口は健在どころか拍車がかかる一方。独特のユーモアを炸裂させた“俺ちゃん”キャラで大暴走を繰り広げている。
シュレイバーは現在のデッドプールについて、「いろんな意味で『X-MEN ZERO』のキャラクターとは正反対だと感じます。ライアンが間違いを正してくれたことが嬉しいですね」と語った。どうやらシュレイバーは、単独映画シリーズのほうが“デッドプールらしい”と感じているようだ。
なお、デッドプールはシリーズ最新作『デッドプール3(原題)』でマーベル・シネマティック・ユニバースに初参戦を果たす。ディズニー傘下のマーベル製作でもR指定を貫く予定で、監督に就任したショーン・レヴィによれば「がっつり暴力的でハードコア」だというから、変わらぬデッドプールの“俺ちゃん”節にも期待したい。
映画『デッドプール3(仮題)』は2024年11月8日に米国公開予定。
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Source: GQ