【全ネタ解説】『デッドプール2』特報映像でヒーローの早着替えをネタに!『ローガン』『ケーブル』もついでにイジってファン歓喜

日本時間の3月4日朝、続編が待たれる映画『デッドプール』より、特報映像が公開された。デッドプールことウェイド・ウィルソンを演じるライアン・レイノルズが自身のTwitterに掲載している。
Anyone know the number to 911?
No Good Deed https://t.co/HyfsFn48Vl
— Ryan Reynolds (@VancityReynolds) 2017年3月4日
『ヒーローあるある』をネタに
“No Good Deed”(=善行なし)とのタイトルで公開された今回の特報映像は、荒んだ街を歩くウェイドの後ろ姿から始まる。路地裏で老人が恐喝されているのを目撃したウェイドは、急いで電話ボックスに飛び込んでコスチュームに着替えるが、準備が整う前に老人が殺されてしまう、というブラックジョークだ。
デッドプールといえば、前作でも『スーパーヒーローがよくやる着地体制(Superhero Landing)』をネタにしていたが、本特報映像でもそのセンスは健在だ。解説するのも野暮なくらいだが、この動画では『スーパーヒーロー早着替え』をネタにしている。電話ボックスでコスチュームに着替えるのはスーパーマンの定番だし、言うまでもなくBGMで流れているのはスーパーマンのテーマ。デッドプールはマーベルのヒーローなのに、DCヒーローの楽曲を使っちゃうなんて、そこに痺れる憧れるぅってヤツである。
俺ちゃん節炸裂、特報映像のネタ解説
本映像は4分足らずの短さながら、デッドプールお得意の『第四の壁』を越えたギャグがいくつか散りばめられている。笑いどころを解説するのはナンセンスだが、せっかくなので簡単にご紹介しておきたい。
衣装担当のレアードさん
電話ボックスでの早着替えに悪戦苦闘するデッドプールが電話をかけた相手は、レアードという名の人物。どうやら不在だったようで、「電話があったことを伝えておいてくれ」とだけ言い残しているが、映像の最後でこの人物はデッドプールの衣装担当スタッフであることが明かされる。
ちなみに、『デッドプール』の本当の衣装スタッフの名前はアンガス・ストラティーで、レアードという名のスタッフは存在しない。
黙れスタン・リー
電話ボックスを飛び出したデッドプールに「いいスーツだね!」と声をかける老人は、言うまでもなくスタン・リー。これまでマーベル映画に幾度となくカメオ出演してきた御大だが、今回は特報映像の段階で顔出ししてくれていること、さらにデッドプールならではの反則技で、カメオ出演したスタン・リーを初めてスタン・リーとしてツッコむという点で新しい。
ごちゃまぜBGM
映像の冒頭でウェイドがイヤホンで聴いている曲と、「黙れスタン・リー!」の後、スローモーションでデッドプールが駆け出す映像の後ろで流れているのは同じ曲で、1985年の映画『セント・エルモス・ファイアー』の主題歌。そして映像の終盤、デッドプールが撃たれた老人を枕にして1人漫談を始めるシーンからバックで流れているのは、1993年の映画『トゥルー・ロマンス』サウンドトラックから、”You’re So Cool”。『トゥルー・ロマンス』といえば、クエンティン・タランティーノ脚本の痛快ロードムービーだ。80年代の青春群像劇から、ジョン・ウィリアムズのスーパーマン、そしてタランティーノ映画の楽曲と、ポップカルチャーのオイシイところを俺ちゃん流に闇鍋調理した。
ケーブルいじり
ウェイドが飛び込む電話ボックスをよく見ると、“Nathan Summers Cumming Soon!”と書かれている。 Nathan Summers(ネイサン・サマーズ)とは、前作エンディング後のオマケシーンでも次回作への登場が予告されていたX-MENのケーブルの本名だ。
ちなみに、”Coming Soon”のスペルが ”Cumming Soon!”になっているが、Cumとは精子のこと。日本語にするなら、「ネイサン・サマーズがもうすぐイクよ!」といった具合のど下ネタである。次回作に登場するケーブルは、デッドプールに散々イジり倒されることを覚悟しておいたほうが良さそうだ。
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