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『デッドプール3』は『ミッドナイト・ラン』『48時間』風? ─ 凸凹コンビの珍道中、80年代バディ・コメディ要素たっぷり

wolvarine deadpool
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マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に殴り込み参戦することになる映画『デッドプール3(仮題)』。デッドプールとウルヴァリンの競演が注目されている本作だが、監督を務めるショーン・レヴィによれば、80年代の珍道中バディ・コメディから影響を受けているようだ。

シリーズ初代監督のティム・ミラーと2作目のデヴィッド・リーチから監督の座を引き継いだレヴィ。この度、米Deadlineとの取材で「あのフランチャイズのDNAを台無しにするつもりはありませんでした」と過去2作のスタイルを踏襲したことを明かしている。「この映画の素材はそのままに、大胆で、ガッツリR指定な感じになっています」と続けるレヴィは、実際にインスピレーションを受けた作品を列挙した。

映画は『ミッドナイト・ラン』や『48時間』の血を受け継いでいます。それと、『フライングハイ』というよりは『大災難P.T.A.』のイメージですね。

『ミッドナイト・ラン』(1988)は、元警官のバウンティハンター(ロバート・デ・ニーロ)と彼に捕えられた横領犯(チャールズ・グローディン)が、ニューヨークからロサンゼルまで繰り広げる大陸横断の珍道中を描くコメディ映画。『48時間』(1982)は、脱獄囚を捕まえるために48時間の仮釈放の条件下で囚人(エディ・マーフィ)と刑事(ニック・ノルティ)がタッグを組み、凶悪犯を追い詰めていくストーリーだ。

『大災難P.T.A.』(1987)は、感謝祭で家族の待つシカゴへ家路を急ぐビジネスマン(スティーヴ・マーティン)が、ひょんなことからセールスマン(ジョン・キャンディ)と道中を共にするハメになり、立て続けに災難に巻き込まれていく様が描かれる。『フライングハイ 』(1980)は、食中毒が発生したジェット機内のパニックをパロディ満載で描いたスラップスティック・コメディだ。

監督が例に挙げた4作品の内容やジャンルから察するところ、『デッドプール3』はデッドプールとウルヴァリンの凸凹コンビの珍道中を描いた、80年代コメディ映画のエッセンスが濃厚な作品となりそうだ。ちなみに、作品公式からは2人が何もない道をシュールに歩く劇中画像も公開されている。

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なおレヴィ監督は本作で、ライアン・レイノルズの意向もあり、「デジタル環境が揃ったサウンドステージ」ではなくロケ地での撮影にこだわったという。「私たちは、地に足が着いた、本物と感じられるものを求めた」と語っている。

第3作では主演でライアン・レイノルズが続投し、ウルヴァリン役を再演するヒュー・ジャックマンが参加。常連組キャストとして、盲目の老婆ブラインド・アル役のレスリー・アガムズ、ヴァネッサ役のモリーナ・バッカリン、コロッサスの声を演じるステファン・カピチッチ、Xフォースのメンバーであるピーター役のロブ・ディレイニー、ネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッド役のブリアナ・ヒルデブランド、ユキオ役の忽那汐里がカムバックする。新キャストには、ヴィラン役で「ザ・クラウン」シーズン4のエマ・コリン、「キング・オブ・メディア」(2018‐2023)のマシュー・マクファディンが名を連ねている。

『デッドプール3(仮題)』は、2024年5月3日に米国公開予定。

Source:@Deadline,Entertainment Weekly 

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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