ハリウッド版夜神月、初めての制裁 ― 映画『Death Note / デスノート』本編映像公開、衝撃の新解釈を目撃せよ

大場つぐみ原作、小畑健作画の人気コミック『DEATH NOTE』をハリウッドが実写化した『Death Note / デスノート』より、本編映像が米国にて公開された。

2017年7月20日(現地時間)、米国「サンディエゴ・コミコン2017」で公開された本映像は、“ハリウッド版夜神月”であるライト・ターナー(ナット・ウルフ)と死神リューク(声:ウィレム・デフォー)が初めて出会うシーン。原作コミックや日本での映像化とは明らかに異なる点がいくつも見受けられる場面となっている。


大胆解釈を象徴する「出会い」のシーン

原作の夜神月に比較すると、ライト・ターナーはより“普通の男子”に近い印象だ。
なぜならリュークの声を聞いたライトは驚きのあまり声を上げ、「これは夢だ、これは夢だ……」と自分の頬を叩くのである。死神の存在をすぐさま受け入れた原作とは、すでに大きく異なる人物造形だといえるだろう。また窓の外でいじめられている女の子を見たライトに、リュークは「お前がしたいことがわかるよ。やれよ、彼女を助けてやれ」と、ライトにデスノートを使うことを薦めるのだ。「ペンを持ってないから……」と尻込みするライトに、ペンを差し出す親切心すら見せてくれるのである。
それにしてもこの“普通の男子”らしいライトだが、いざデスノートに名前を書くとなると死因に「斬首」を指定するという鬼畜ぶりを発揮。女の子をいじめる少年に何が起こるのか、それは本編を観てのお楽しみだ。

まず大きく異なるのはライトとリュークの人物造形と設定だが、本作で気になるのはデスノートにまつわる機能である。
たとえば原作では、デスノートの所有権を持っていれば(ノートに触れれば)死神が見えるという設定だが、この映像ではリュークの声が聴こえる以前にライトがノートに触れているのかどうかがはっきりしない。またライトが死因をきっちり指定しているあたり、原作における“デフォルトの死に方”である心臓発作がどう扱われているのかもわからないのだ。もはや「名前を書くと死ぬ」という点以外、ノートのルールごと変更されている可能性もあるだろう。

監督のアダム・ウィンガードは、『Death Note / デスノート』の脚色について「ライトとLの追跡劇、そして善悪とその間にあるグレーゾーンというテーマが原作の核」だと語っていた。この核に沿う形で、おそらく相当大胆な再解釈と脚色が行われていることは間違いなさそうだ。

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「サンディエゴ・コミコン2017」のパネルイベントに登場したウィンガード監督は、ファンの多いコミックの実写化を引き受けた理由をこのように語っている。

これまでにも『DEATH NOTE』の脚色は行われてきたけど、まだ特別なことができる、真に良い脚色ができると思ったんだ。いろんなマンガやアニメが作られてきたけど、この作品には語るべき最高のストーリーがある」

映画『Death Note / デスノート』は2017年8月25日にNetflixにて全世界同時配信。ウィンガード監督が強い自信とともに放つ、渾身の映像化に注目したい。

Sources: http://www.cbr.com/death-note-movie-clip/
http://comicbook.com/2017/07/20/netflix-death-note-sdcc2017-panel-live-blog/
Eyecatch Image: https://www.youtube.com/watch?v=sFzvJMmH9x0 サムネイル

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THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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