『アイアン・スカイ』製作陣、火星が舞台の新三部作『ディープ・レッド』発表 ─ 2029年、2030年、2031年に連続公開予定

奇想天外な設定でカルト的な人気を集めたSFコメディ映画『アイアン・スカイ』シリーズのプロデューサー陣が、火星の共産主義国家を描く3部作『Deep Red(原題)』に取り組んでいることが明らかとなった。米The Hollywood Reporterが報じている。
ナチスの残党が月の裏側で地球侵略の準備を進めていたという風刺が描かれた『アイアン・スカイ』シリーズ。新たな新3部作も同様の奇抜なトーンで描かれるものの、世界観は継承せず、舞台を火星へ移すという。
監督は、『アイアン・スカイ』シリーズでメガホンをとったティモ・ヴオレンソラが務め、プロデューサーのテロ・カウコマーと再タッグを組む。ヴオレンソラは、フィンランディア賞受賞作家で『アイアン・スカイ』の脚本を共同執筆したヨハンナ・シニサロと脚本のアウトラインを作成中で、最終脚本はアメリカの脚本家が完成させる予定だ。
3部作の物語は現代から始まり、アメリカ人宇宙飛行士が火星に不時着すると、そこで隠されたコロニーを発見する。火星の都市は、旧ソ連のチェス用スーパーコンピューターから構築された「ディープ・レッド」と呼ばれる、抑圧的な人工知能によって統治されている。当初は理想的なマルクス主義国家のように見えた社会が、やがてアルゴリズムによる制御と徹底的な監視によって維持されている体制であることが明らかになっていく──。
製作陣によると、『Deep Red』の世界では、「人類社会から完全に切り離されることでのみ実現可能な、真に機能する共産主義体制」が成立しているという。
本プロジェクトは「ひとつの壮大なイベントとして製作される3部作」と位置づけられており、ピーター・ジャクソン監督による『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の精神にならい、3作品を同時に撮影する計画だ。現在、短編映画風のプロモーション映像を制作中で、2026年後半に公開を予定している。3部作は2027年から連続撮影を開始し、第1作は2029年、第2作は2030年、第3作は2031年に公開予定。
現在、製作チームは資金調達を進めており、『アイアン・スカイ』シリーズを支えたクラウドファンディング戦略を発展させたモデルを採用している。『アイアン・スカイ』は、2012年にベルリン映画祭のパノラマ部門でプレミア上映された後、活発なオンライン・ファン・コミュニティと初期のクラウド型資金調達の試みに支えられながら、続編『アイアン・スカイ/第三帝国の逆襲』(2019)を生み出した。
『Deep Red』3部作の製作費は1,500万ユーロ(約27億2,400万円)と見込まれており、そのうち500万ユーロ(約9億円)は地域助成金や税制優遇によって賄われ、残る1,000万ユーロ(約18億1,600万円)は株式による出資によって調達される予定だ。
カウコマーは、『Deep Red』を連続3部作として製作するという決断は、これまでの経験に基づくものだと説明。「『アイアン・スカイ』では世界的なファン層を動員することには成功した一方で、続編との間隔が空いてしまったという課題がありました。今回は確実な公開スケジュールを維持し、シリーズ全体の勢いを持続させることを狙っています」と語っている。
『Deep Red(原題)』3部作は、第1作が2029年、第2作が2030年、第3作が2031年に公開予定。
▼ SFの記事

『プロジェクト・ヘイル・メアリー』累計75万部突破、文庫版も発売で東京メトロ丸の内線をジャック 映画の前に読もう! 
Netflix「ターミネーター 0」打ち切り決定 ─ 視聴者数が伸びず シーズン3までの構想もあったそう 
スピルバーグ最新作『ディスクロージャー・デイ』新映像が米公開 ─ 列車と自動車が衝突、激しいアクションシーンも 「開示の日」が近づく── 
アメリカ陸軍VS巨大殺人ロボ『ウォー・マシーン:未知なる侵略者』予告編、ハード路線SF戦争アクション? 小島秀夫のゲームに登場しそう 
クリス・プラット『MERCY/マーシー AI裁判』無実か、即処刑か?近未来司法のタイムリミット・アクション ─ 『オッペンハイマー』プロデューサーが手がける 共演はレベッカ・ファーガソン
Source:The Hollywood Reporter































