『パルプ・フィクション』脚本家、生成AIでいきなり映画3本を製作中 ─ 「AIと謳っただけで資金がドンと集まった」「素晴らしい時代だ」

『パルプ・フィクション』(1994)の共同脚本家としてアカデミー賞を受賞したロジャー・エイヴァリーが、生成AIを活用した長編映画3本を現在製作中であることを明らかにした。
エイヴァリーは、自身の製作会社「General Cinema Dynamics」がMassive AI Studiosと提携し、AI主導のプロジェクトを進行中だと発表。これまでインディペンデント監督として「映画を立ち上げるのはほとんど不可能だった」と振り返りつつ、「この1年でテクノロジー企業を築き、AI映画を作り始めた。すると突然、“AI”という言葉をつけただけで、ドン!と資金が集まり、3本の長編映画が製作段階に入った」と語った。
ラインナップには、2026年後半公開予定のファミリー向けクリスマス映画、2027年イースター公開を目指す信仰をテーマにした作品、そして“大規模なロマンティック戦争叙事詩”が含まれているという。「AIを導入するだけで、あっという間に3本の長編企画が進んだのです」。
AI活用に対しては映画業界内でも賛否が分かれているが、エイヴァリーは「多くの人がAIに反対しているが、結局のところ視覚効果に過ぎない」と主張。自身が手がけた『ベオウルフ/呪われし勇者』(2007)での経験を引き合いに出し、「かつては1分あたり100万ドルかかっていたものが、今では1分5,000ドルで非常に高品質に実現できる。実際、驚くほど素晴らしい見た目だ」と語る。「インディペンデント映画、そして映画・テレビ制作の未来にとって、非常にエキサイティングな時代だ」とも強調した。
My technology company General Cinema Dynamics is working closely with @ai_massive to bring feature-length AI productions to theatres. We have three features in active production. https://t.co/PeDZppRdPa
— Roger Avary (@AVARY) February 15, 2026
ハリウッドとAI活用については連日話題が続く。バイトダンス社がリリースした動画生成AI「Seedance 2.0」では、トム・クルーズやブラッド・ピットなど実在の著名人や著作物を無断で用いた生成映像が話題となり、アメリカ映画業界団体モーション・ピクチャー・アソシエーションが「侵害行為を直ちに停止せよ」と警告。SAG-AFTRA(全米映画俳優労組)も「容認できない」と声明を発表し、米ディズニーやパラマウントもバイトダンス社に対して停止命令を送付したとされる。バイトダンス社は「ユーザーの知的財産や肖像権の不正使用を防止するため、現行のセーフガードを強化する措置を講じております」と対応策を述べている。
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