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傑作ミュージカル『Dear Evan Hansen』映画版、9月に米公開決定 ─ 『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』作曲家が贈る

『ラ・ラ・ランド』(2016)『グレイテスト・ショーマン』(2017)の音楽家コンビが手がける、傑作ブロードウェイ・ミュージカルの映画版『Dear Evan Hansen(原題)』が2021年9月24日に米国公開されることが決定した。米Varietyなどが報じている。

舞台『Dear Evan Hansen』は2015年に初演され、2016年にブロードウェイに進出。第71回トニー賞で9部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞・主演男優賞など6部門に輝いた。オリジナルキャストによるアルバムはグラミー賞の最優秀ミュージカル・ショー・アルバム賞も受賞している。

主人公の高校生、エヴァン・ハンセンは母子家庭に育ち、不安感と孤独感を抱えたまま日々を送っていた。ある日、クラスメイトのコナー・マーフィーが自殺したあと、コナーの両親は、ハンセンの手紙を息子の遺書だと勘違いする。これをきっかけに、エヴァンは「自分はコナーの親友だった」という嘘をついてしまい……。

エヴァン・ハンセン役を演じるのは、舞台版でエミー賞に輝いたベン・プラット。そのほか、コナーの妹ゾーイ役を『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)のケイトリン・ディーヴァー、クラスメイトのアラナ役を『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)のアマンドラ・ステンバーグが演じるほか、エヴァンの母親役に名優ジュリアン・ムーア、コナーの母親役に『メッセージ』(2016)などのエイミー・アダムスという豪華な顔ぶれが揃った。

監督は『ウォールフラワー』(2012)『ワンダー 君は太陽』(2017)のスティーヴン・チョボスキー。舞台版から、脚本家のスティーヴン・レヴェンソン、数々の名曲群を生んだ『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが続投する。プロデューサーは『ラ・ラ・ランド』や『アラジン』(2019)を手がけ、ベン・プラットの実父としても知られるマーク・プラット。

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、ハリウッドでは数々の映画が公開延期を余儀なくされているが、本作は2021年の公開を維持する見込みとなった。この背景には、国内配給を担当するユニバーサル・ピクチャーズが、大手映画館チェーンのAMCやCinemarkとの間で、劇場公開と配信リリースの契約を早期に結んでいたことがある。なお、世界配給もユニバーサル・ピクチャーズが担当。ブロードウェイの具体的な再開目処が立たない今、『ハミルトン』と並ぶ屈指のヒット作がその底力を発揮してくれることを祈りたい。

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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