『DUNE』ヴィルヌーヴ監督、アーサー・C・クラーク『宇宙のランデヴー』を映画化へ ─ モーガン・フリーマン長年の企画、ついに前進

『ブレードランナー 2049』(2017)『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、『2001年宇宙の旅』(1968)の原作者で知られる巨匠アーサー・C・クラークによる小説『宇宙のランデヴー』を映像化することがわかった。米The Hollywood Reporterが報じている。
『宇宙のランデヴー』は、1973年にアーサー・C・クラークが発表したSF小説。22世紀を舞台に、外宇宙で発見された「ラーマ」と呼ばれる謎の存在を巡る探査の物語が描かれる。同書は、ネビュラ賞やヒューゴー賞などを受賞。俳優のモーガン・フリーマンによって映画化が試みられたこともあるが、実現はしなかった。
このたび発表された本企画では、60年代のSFクラシック『デューン 砂の惑星』の映像化を成功に導いたヴィルヌーヴ監督がメガホンを撮る。また、過去に映像化を試みたモーガン・フリーマンがプロデューサーとして就任したことも判明した。製作を担うのは、『プリズナーズ』(2013)や『ブレードランナー 2049』でヴィルヌーヴ監督と仕事を共にしてきた米Alcon Entertainment。『ブレードランナー』シリーズの知的財産権を保有しており、フランチャイズ展開をしていることでも有名だ。
製作開始時期については未定。現在、ヴィルヌーヴ監督は、『DUNE/デューン』の続編映画の製作を進めており、2022年7月より撮影に入る見込みだ。さらには、『DUNE/デューン』のドラマスピンオフ「Dune: The Sisterhood(原題)」で製作総指揮とエピソード監督を務めており、『宇宙のランデヴー』への着手は当分先になると見られる。
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Source: THR