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『ドクター・ストレンジ』監督、R指定ホラー映画を準備中 ─ ジョー・ヒルの小説を映画化、脚本作業は始動済み

スコット・デリクソン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48470901031/

『ドクター・ストレンジ』(2016)でマーベル・シネマティック・ユニバースに新たな風を送った気鋭監督スコット・デリクソンが、自身のルーツであるホラー映画への復帰を計画していることがわかった。

このたびデリクソン監督は、Twitterにて「時々、またR指定ホラーに戻ってくるのかと聞かれることがあります。答えはもちろん“イエス”です」と記した。「『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』が終わったら、すでにC・ロバート・カーギルと執筆しているホラー映画に直行します」。

もともとデリクソン監督は『ヘルレイザー ゲート・オブ・インフェルノ』(2000)で長編映画デビューを果たし、実話を基にホラーと法廷劇を融合させた『エミリー・ローズ』(2005)のほか、『フッテージ』(2012)『NY心霊捜査官』(2014)を手がけてきた。新たなホラー映画の脚本をともに執筆しているというC・ロバート・カーギルとは、『フッテージ』と続編『フッテージ デス・スパイラル』(2015、共同脚本)、そして『ドクター・ストレンジ』でタッグを組んでいる。

また今回の発言を受けて、カーギルも「スコット・デリクソンとしばらく秘密の話をしています。だけどすごく楽しみ、製作が待ちきれません」とコメント。2人の新企画が、スティーヴン・キングの息子としても知られる、ホラー作家ジョー・ヒルの小説を原作とする作品であることを明かした。「そのほかはまだお話しできません」。

なおデリクソン監督は、前述の通り、2021年5月に米国公開となる『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』を準備中。同作は「MCU初の怖い映画」になるといい、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長も「PG-13指定です」と宣言している。ホラーの世界でノウハウを培ってきたデリクソン監督が、本格ホラーへの復帰に先がけて、その手腕をふるってくれるにちがいない。

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Source: Scott Derrickson, C. Robert Cargill

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。