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ニコール・キッドマンまるで別人、『ストレイ・ドッグ』衝撃の特殊メイク

ストレイ・ドッグ
(C)2018 30WEST Destroyer, LLC.

ニコール・キッドマン&セバスチャン・スタン共演のネオ・ノワール『ストレイ・ドッグ』より、“まるで別人”と観る者を驚かせる、キッドマンの特殊メイクに迫った特別映像が公開された。

オスカー女優ニコール・キッドマンは本作で刑事役に初挑戦し、ゴールデングローブ賞主演女優賞候補となった。従来のイメージを覆す、酒浸りの中年刑事役を演じるため、特殊メイクで顔かたちを変え、激しい暴力シーンや銃撃戦にも挑戦。エリンというキャラクターに複雑な陰影を与えた演技には「迫真の名演」「キャリア最高の演技」「こんなニコール・キッドマンは見たことがない」との絶賛が集まった。

キッドマンが演じるのは、犯罪組織への潜入捜査に失敗し、その罪悪感を17年間にわたって抱え続けたLA市警の女性刑事エリン・ベル。公開された映像では、17年間の苦悩を表現すべく、特殊メイクで美貌を封印したキッドマンの様子がインタビュー&メイキングで明かされている。カリン・クサマ監督は、「彼女は過酷な環境を過ごしている。南カリフォルニアの砂漠は強烈な日差しだから、その影響を表現してもらいました。17年間、この環境で手入れをしていない顔です」と語る。

ストレイ・ドッグ
(C)2018 30WEST Destroyer, LLC.

アカデミー賞受賞歴を持つメーキャップ・デザイナーのビル・コルソは「ニコールは毎日輝くような美しさで現れる。だから、まずは目の下にクマを加え、鼻に肉付けして形を崩してから、どんどんメイクを重ねていくんです」と舞台裏を話した。「陰影を何層にも重ねることで顔立ちを変え、日焼けや老化によるシミなども加えて、最後に肌の質感を変える。ラテックスを塗って肌の上で引っ張るんです。単にシワを増やすわけではなく、顔を動かした時に肌が荒れた感じを出せる」。

17年前のエリンについて、監督は「ビルの発案で若い時の顔にそばかすを加え、純真さを強調する顔立ちにしました。年齢を重ねると病んだような顔に変化するんです。本当に素晴らしい」と絶賛。キッドマンは「この映画を制作できて本当によかった。多くの支援を得られて本当にありがたく思います。妥協のない作品作りに定評のある監督だから、安心して仕事ができた」と振り返っている。

ストレイ・ドッグ
© 2018 30WEST Destroyer, LLC.

LA市警の女性刑事エリン・ベルは、若き日の美しさを遠い過去のものとして、酒に溺れ、同僚や元夫、16才の娘からも疎まれる孤独な人生を送っている。ある日、エリンの元に差出人不明の封筒が届いた。中身は、紫色に染まった1枚のドル紙幣。それは、とある事件の主犯からの挑戦状だった。17年前、FBI捜査官のクリス(セバスチャン・スタン)と砂漠地帯の犯罪組織に潜入したエリンは、取り返しのつかない過ちを犯して捜査は失敗。その罪悪感は今も彼女の心を蝕み続けていたのだ。過去に決着をつけるべく、犯人を追う野良犬〈ストレイ・ドッグ〉と化したエリンは、灼熱の荒野へと車を走らせる。

監督は『インビテーション』(2018)などの日系女性監督カリン・クサマ。脚本を読んで出演を熱望したニコールと四つに組み、強烈かつ緊張感みなぎる演出でドラマを牽引。“直射日光下のノワール”を目指し、実際の犯罪多発地帯を含むロサンゼルス全域でオール・ロケを敢行した。本作はロサンゼルスを舞台にした『L.A.大捜査線/狼たちの街』(1985)『ハートブルー』(1991)『ヒート』(1995)などに連なる現代版フィルム・ノワール=ネオ・ノワールの野心作。そして、善悪の境界線上で心身ともに引き裂かれる女性を描いた、ニコールとクサマ監督の新たな代表作である。

映画『ストレイ・ドッグ』は2020年10月23日(金)TOHO シネマズ シャンテほか全国順次ロードショー

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THE RIVER編集部THE RIVER

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