『ハリー・ポッター』スネイプ先生役アラン・リックマンの日記が書籍化、製作秘話も ─ 90年代から逝去直前までの約25年分を1冊に

『ハリー・ポッター』シリーズのスネイプ先生役などで知られる名優、アラン・リックマンによる25年以上にわたる日記が、イギリス・アメリカで2022年秋に書籍『The Diaries of Alan Rickman(原題)』として出版されることがわかった。英The Guardianが報じている。
1970年代から舞台俳優としてのキャリアを開始し、数々の舞台で高い評価を収めていたリックマンは、1990年代前半に「いずれ出版してほしい」との意思をもって日記の執筆を開始。当時すでに『ダイ・ハード』(1988)や『ロビン・フッド』(1991)などで映画界でも注目されていたリックマンは、その後も『いつか晴れた日に』(1995)や『ギャラクシー・クエスト』(1998)、『ハリー・ポッター』シリーズや『ラブ・アクチュアリー』(2003)など多数の作品に出演。2016年1月、肝臓がんのため69歳で逝去したが、直前まで日記の執筆を続けていたという。
書籍化にあたっては英Canongate Booksが出版権を獲得し、編集者のアラン・テイラー氏が全27冊の日記を1冊の本にまとめあげた。日記の本文では、自分や共演者の演技に対する思い、招待された舞台のレビューなどが「時には熱狂的に、時には厳しく」書かれているとのこと。友人関係や政治への関心、作品の舞台裏なども記されており、10年以上出演した『ハリー・ポッター』シリーズの裏話も収録されている。
編集のテイラー氏によると、リックマンの日記は「逸話たっぷりで、遠慮がなく、ウィットに富み、ゴシップも多く、本当に素直な」文章で、それゆえに「とても興味深く、アメリカとイギリスで愛された名優の日常に迫る唯一無二のもの」になっているそう。1965年以来のパートナーだったリマ・ホートン氏は出版を喜び、「俳優アラン・リックマンだけでなくアラン自身を、彼のユーモアや鋭い観察眼、職人としての技能、芸術への献身を明らかにする日記です」とのコメントを発表した。
『The Diaries of Alan Rickman(原題)』は2022年秋、イギリス・アメリカにて刊行。ぜひ邦訳版を…!
Source: The Guardian