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米ディズニー、世界唯一の興収記録を保持する映画スタジオに ― 怪物『最後のジェダイ』は最終興収16億ドルの見込み

ディズニー

米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、2017年末に世界唯一の記録を保持する映画スタジオとなる。
Variety誌によれば、2017年、ディズニーは2年連続で映画作品の世界興行収入で60億ドルを突破する予定(2016年は約76億ドル)。これは他の映画スタジオが史上一度も達成していないものだという。なおディズニーは3年連続で世界興収50億ドルを突破することになり、こちらも同じく世界唯一の記録である。

ディズニーの強みは、なんといってもディズニー単独作品のみならず、ディズニー/ピクサー作品、マーベル・スタジオによるマーベル・シネマティック・ユニバース作品、そしてルーカスフィルムの『スター・ウォーズ』といった超強力なコンテンツを有していること。『美女と野獣』『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』など今年も大ヒット作を連発した結果が、今回の記録達成に結びついているのだろう。
なおライバルとなるスタジオの動向としては、ユニバーサル・ピクチャーズ社が2年連続で50億ドルを突破、ワーナー・ブラザース社が50億ドルを突破した状況である。ディズニーの圧倒的な数字には到底及びそうにない……。

今回、ディズニーによる記録達成を後押ししたのは、シリーズ最新作『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』だ。
Variety誌によれば、同作は劇場公開から2週間足らずの12月26日(米国時間)に世界興収8億ドルを突破したという。また米Hollywood Reporter誌は、本作の米国興収が7億5,000万~8億ドルに落ち着くと予想しており、的中すれば『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(2015)に次いで歴代米国興収ランキングの第2位に収まりそうだ。なお、これらの予測から『最後のジェダイ』の世界興収は最終的に16億ドルを超えるとみられる。『アベンジャーズ』(2012)の記録を抜いて、歴代世界興収ランキングの5位以内に入る可能性は高そうだ。

ちなみに、予測がすべて的中した場合、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年にディズニーが記録した世界興収の約4分の1(あるいはそれ以上)を単独で稼ぎ出すことになる。本作が年末に公開されている以上、その数字を単純に比較することはできないが、『スター・ウォーズ』がいかなる怪物コンテンツなのかはこうした数字からも容易に想像できるだろう。

映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は2017年12月15日より全国の映画館にて公開中。日本でもさらなる大ヒットとなることを願うばかりだ。

Sources: http://variety.com/2017/film/box-office/disney-2017-worldwide-box-office-6-billion-star-wars-the-last-jedi-1202648241/
http://variety.com/2017/film/news/star-wars-the-last-jedi-worldwide-box-office-800-million-1202648736/
https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/star-wars-last-jedi-dips-at-christmas-box-office-1070314

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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