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米ディズニーランド、キャストの服装や髪型の制限を緩和へ ─ ジェンダーに関する表現、タトゥー認める

ディズニー

米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、ディズニーランドのキャストの服装や髪型について、ジェンダーに関する制限を緩和する方針を発表した。ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツの代表者、ジョシュ・ダマロ氏が米ディズニー・パークスの公式ブログ(英語)にて告知している。

従来、世界のディズニーランドで働くキャストには身だしなみに関する厳しい規則が設けられてきた。たとえば東京ディズニーリゾートの場合も、「ディズニールック」という基準に則して、ヘアカラーやヘアスタイル、爪やイヤリング・ピアス、ひげやもみあげ、メガネやコンタクトレンズに指定があることが明示されている(詳細はこちらのページにて)。今回の変更は、この基準を見直すものとなる。

ダマロ氏は、1955年にディズニーランド・リゾートが開業した際のウォルト・ディズニー氏の言葉「この幸福な場所を訪れるすべての人たちに、“ようこそ”を」を引用し、「誰もが歓迎される場所を作り出し、意義のある変化のために行動を起こす」と記した。来場者の誰もがディズニーの物語や体験に自分自身の背景や文化、価値観などを感じられること、キャストがディズニーで働く価値を感じられることを目指す取り組みである。

現在、世界のディズニーランドには「The Four Keys~4つの鍵~」と呼ばれるキャストの行動規準が設けられている。これは「Safety(安全)」「Courtesy(礼儀正しさ)」「Show(ショー)」「Efficiency(効率)」の4項目を指し、全世界で共有されているもの。東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドのウェブサイトにも「すべてのキャストが常にこの考え方に基づき判断、行動しています」と記されている。

このたびダマロ氏は、この行動規準に「Inclusion(包括性)」という“5本目の鍵”が加わることを明らかにしている。今後はこの5本の鍵が、「ゲストと関わり、協力しあい、ディズニーの製品と体験の次世代を作り出し、将来的なビジネスを決断づける」とのこと。テーマパークにおいては、さらに包括性豊かな内容になるよう、アトラクションやショー、関連プログラムの刷新が行われる。物流にも多様な企業が関与できるよう検討が進められているということだ。

キャストの身だしなみの制限緩和も、この「Inclusion」に基づくもの。今後は服装や髪型、爪、ジュエリーなどジェンダーにまつわる個人の表現、また目に見える場所のタトゥーも認められる。この変更は「職場環境を今日にふさわしいものにするため、キャストがそれぞれの文化や個性をきちんと表現できるため」のもので、キャストが表現方法に広い選択肢を持つことが「最高のサービスを提供することにつながる」という考えを反映したもの。具体的な制限緩和の内容は明らかになっていないが、一連の発表を鑑みれば、世界のディズニーランドでも同様の方針が採られると考えられる。

ダマロ氏は今回の決定について、「誰もが一員になれる世界を目指す、その取り組みの始まりにすぎません。まだやるべきことは多いので、耳を傾け、学び、意義のある改善に力を尽くしてまいります」とのコメントを添えている。「世界は変化しています。我々も変化し、世界中に喜びと刺激を与え続けてまいります。すべての方々を迎え入れる場所であるために、ディズニーが動きを止めることはありません」

Sources: DisneyParks Blog, 東京ディズニーリゾート キャスティングセンター, オリエンタルランド

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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