『第9地区』続編映画が始動 ─ ニール・ブロムカンプ監督、脚本執筆を報告

製作から10年以上を経てもなお熱狂的支持を誇る、人気SF映画『第9地区』(2009)の続編映画『第10地区(邦題未定、原題:District 10)』の企画が始動していることがわかった。前作を手がけたニール・ブロムカンプ監督がTwitterにて明かした。
南アフリカの上空に、突如として難民のエイリアンを乗せた宇宙船が現れた……。『第9地区』は、スラム街と化したエイリアンと人間の共同居住区を舞台に、超国家機関MNUによる強制移住政策をきっかけに起こる“事件”をドキュメンタリータッチで描いたSFアクションだ。異星人をマイノリティのメタファーとして描く社会性の高さ、こだわりのあふれる演出などが高く評価され、アカデミー賞では作品賞など4部門にノミネートされた。
このたびブロムカンプは、続編となる『第10地区』の脚本を、前作の脚本家であるテリー・タッチェル、前作で主人公・ヴィカスを演じたシャールト・コプリーとともに執筆していることを認めている。物語の内容は不明だが、ブロムカンプ監督が長らく示唆してきた“続編”がついに動き出したようだ。
District 10 screenplay also being written by @sharlto @territatchell and I. Its coming…
— Neill Blomkamp (@NeillBlomkamp) February 26, 2021
『第9地区』で長編監督デビューを果たしたブロムカンプは、その後『エリジウム』(2013)『チャッピー』(2015)を発表。その才能を注目され、『エイリアン』『ロボコップ』シリーズの新作映画にそれぞれ参加していたが、どちらも残念ながら実現には至っていない。2010年代の後半はショートフィルムやテレビ作品が続いたが、2020年には久々の新作映画となる超常現象ホラー『Demonic(原題)』をコロナ禍のさなかに撮影しており、現在は配給権の販売が始まっているとのこと。テイラー・キッチュ主演のSF映画『The Inferno(原題)』も控えているが、こちらはコロナ禍の影響で撮影延期となっている。
Source: Variety