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『ダークナイト ライジング』キャットウーマン役アン・ハサウェイ、初参加ノーラン組の洗礼受けていた「スタント全部やってほしい」

ークナイト ライジング アン・ハサウェイ キャットウーマン
© Warner Bros. Entertainment

クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』3部作の完結編、『ダークナイト ライジング』(2012)でキャットウーマン/セリーナ・カイルを演じたのは、『プラダを着た悪魔』(2006)などのアン・ハサウェイだった。

このたび米Varietyの対談企画に登場したハサウェイは、『プレステージ』(2006)でノーラン作品を経験したヒュー・ジャックマンを相手に当時の思い出を語っている。「監督オタク」を自称してノーランを敬愛するハサウェイは、初タッグとなった本作で“ノーラン組の洗礼”を受けたようだ。

「最初にクリス(ノーラン)と話した時、“これはあなたの見た目とは関係のない話で、もし明日にでも撮れるようなことであればすごくうれしいんだけど…”と言われました。『インセプション』(2010)の時、ジョセフ・ゴードン=レヴィットには、4日間のスタントのために12週間のトレーニングをやってもらった。あなたにもできるかぎりたくさんのスタントをやってほしいし、やれるように鍛えておいてもらいたい、と。1~2テイクやってヘトヘトになる俳優ではいけない、全部やってほしいって。役柄の身体面を受け入れて全力を尽くすように、と言われたんです。」

結果的にハサウェイは、窓から華麗に宙返りして消える場面も含め、キャットウーマンのスタントをほぼ自身でこなしている。撮影はさぞハードだったと思われるが、ハサウェイは「すごく楽しかった」と振り返った。「身体を作ったことから、自分にできるとは思ってもいなかったことをやれたことまで、とても楽しかった。クリスを含めて、誰も私にあんなことができるなんて思ってなかったと思います」。

ークナイト ライジング アン・ハサウェイ キャットウーマン
© Warner Bros. Entertainment

ところで本作の公開時、ハサウェイは「私はずっとキャットウーマンになりたかった」と発言したことも話題を呼んでいた。「『プリティ・プリンセス』(2001)の時、“大人になったらプリンセスになりたかった?”っていつも聞かれたんですけど、答えはノー。私はキャットウーマンになりたかったし、多くの女性がそうだと思います」。おそらくはこうした背景も、ハサウェイによる取り組みをしっかりと支えていたのだろう。

ちなみにこの時、ハサウェイは過去のキャットウーマンを一切参考にしなかったことも明かしている。「これはクリスのゴッサムシティ。ミシェル・ファイファーのすばらしい演技であっても、あれはティム・バートンのゴッサムだし、そこにインスピレーションを求めるのは違うと思うんです」。さすがは、のちに「監督オタク」を自称するだけのことはあるというべきか……?

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Source: Variety, HitFix (per NME)

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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