【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ』の魔法道具と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』ロケット・ラクーンに意外な関係が判明

映画『ドクター・ストレンジ』で視覚効果スーパーバイザーを務めるステファン・セレッティ氏が、劇中でストレンジの操る魔法道具に隠された製作秘話を教えてくれた。スリング・リング、クローク・オブ・レビテーション、アガモットの眼……本作には一度見たら忘れられないような特徴的なアイテムが次々に登場するが、そのうちの一つに、なんと『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケット・ラクーンが関係していたという。

【注意】

この記事には、映画『ドクター・ストレンジ』に関するネタバレが含まれています。

—–

—-

『ドクター・ストレンジ』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、世界観としてはどこか似たところのある2つの映画を結んだのは、クローク・オブ・レビテーションとロケット・ラクーンだ。クローク・オブ・レヴィテーション、という名前だけ聞いても何のことか思い出せない人もいるだろうか。ストレンジがニューヨークのサンクタム・サンクトラムで発見した、いわゆる“飛行マント”である。

http://www.slashfilm.com/doctor-strange-trailer-breakdown-2/2/ © 2016 Marvel

http://www.slashfilm.com/doctor-strange-trailer-breakdown-2/2/ © 2016 Marvel

このクローク・オブ・レビテーション、飛行マントとはいえ、ただ単に空を飛ぶ機能のついたマントではない。明らかな意志をもって飛び回り、登場人物とコミュニケーションしたりアクションを演じたりするのだ。ここまで書けば想像がつくかもしれないが、このCGを開発するため、ロケットが参考にされたというわけである。

セレッティ氏は、クローク・オブ・レビテーションの製作についてこう明かしている。

「クロークの登場するショットは、ほとんどを『ガーディアンズ~』でロケットを作った会社に頼みました。クロークをリアルなキャラクターにしたいと思ったからです。『ガーディアンズ~』のロケットで素晴らしい仕事をしてくれたので、今回もお願いしました。とても良く作ってくれたと思います」

ここでセレッティ氏の言及した会社とは、イギリス・ロンドンに拠点を構えるCG制作会社・フレームストアのことだ。数多くのハリウッド映画に参加しており、最近では『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』などでも優れた技術を発揮している。

映画『ファンタスティック・ビースト』に魔法をかけた“魔法使いたち”、英国のVFX制作会社を紹介!

しかし『ドクター・ストレンジ』のCGチームは、最初からクロークの開発にロケットを使おうと考えていたわけではない。なにせ脚本には、クロークがどんなアイテムなのか具体的には書かれていなかったのである。現にセレッティ氏らは、クロークを当初はただの空飛ぶマントとして考えていたようだ。

「プレビズ(映像コンテ)を作っていたとき、クロークがキャラクターのようだったら面白いだろうなと考えたんです。『アラジン』の魔法のじゅうたんを参考にしました」

もっともCGチームにとって、このアイデアはまだ“思いつき”にすぎなかった。そこでセレッティ氏らは、劇中でクロークというキャラクターが担うストーリーを探ったというのである。

「カウボーイと馬のストーリーがあり得ると思いました。カウボーイが自然の中で馬を見つけたとき、彼らはお互いのことを知りません。馬もカウボーイと出会ったことはない。それでも彼らはお互いのことを学んでいき、ついには関係を築くんです。これこそ私たちが(クロークで)やりたいことでした。クロークはサンクタム・サンクトラムに住んでいて、その場所のすべてを知っている。しかし、いきなり放り込まれたストレンジは何がなんだか分かっていない。そこでクロークが彼を見つけて、助けるんです」

こうした流れがあって、ようやくクロークのCG製作に『ガーディアンズ~』のロケットを参考にすることが決まったという。ちなみにクロークの開発には、アクションを担当するスタント・チームもアイデアを持ち寄ったようだ。いわばクローク・オブ・レビテーションは、“脚本のスキマ”だった部分に、スタッフたちが想像力を働かせて完成させたものなのである。

http://collider.com/doctor-strange-benedict-cumberbatch-interview/ © 2016 Marvel

http://collider.com/doctor-strange-benedict-cumberbatch-interview/ © 2016 Marvel

また、かつて『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』を手がけたセレッティ氏には、『ガーディアンズ~』で描いた宇宙と、『ドクター・ストレンジ』の宇宙をどう別物にするのかという葛藤があったという。マーベル・シネマティック・ユニバースの世界観を共有しているとはいえ、映画が違えば映像表現は当然変わってくる。しかしセレッティ氏には、ある種の開き直りがあったようだ。

「かつて作ったものと一部が似ているのは面白いでしょう。同じやり方で、まったく違う世界なんですよ。『ガーディアンズ~』はSF重視で、常軌を逸した色づかいで、考え方がコメディに寄っているんです。『ストレンジ』はシリアスで、少々トリップするようでもある。実際にはまるで違う技術を使っています。私たちにとって『ガーディアンズ~』は大規模なアニメーション映画でもありましたが、『ストレンジ』はそうではなくて、背景やエフェクトなどの全てが大切でした」

ちなみに『ドクター・ストレンジ』のスコット・デリクソン監督は、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でストレンジとロケットに共演してほしいと述べている。理由は「どちらも傲慢で口数が多く、いつでも自分が正しいから」だとか。ぜひ実現してほしい!

【衝撃】『ドクター・ストレンジ』ベネディクト・カンバーバッチ、一人二役で“あのキャラ”も演じていた

sources: http://www.ign.com/articles/2016/11/08/how-rocket-and-groot-inspired-doctor-strangeas-breakout-character
http://www.comingsoon.net/movies/features/785979-strange-stephane-ceretti#/
http://comicbook.com/2017/01/26/doctor-strange-director-reveals-which-mcu-character-he-cant-wait/

Eyecatch Image: http://collider.com/doctor-strange-benedict-cumberbatch-interview/
http://disney.wikia.com/wiki/File:Guardians_Of_The_Galaxy_NBJ1390_comp_v075_grade.1032.jpg
© 2016 Marvel © 2014 Marvel

About the author

THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくお伝えしたいと思っています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp へ。

JOIN THE DISCUSSION

※承認されたコメントのみ掲載されます。