『ドクター・ストレンジ』続編に『インディ・ジョーンズ』の影響、しかしよりダークな作品に ─ エリザベス・オルセンが両作を比較
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)による『ドクター・ストレンジ』続編、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』は、アドベンチャー・シリーズ『インディ・ジョーンズ』シリーズから影響を受けていることが脚本家、マイケル・ウォルドロンより明かされている。
「僕にとってストレンジは、マントをまとったインディ・ジョーンズです。とにかく打たれ強いヒーローで、そこがハリソン・フォードによるヒーローの素晴らしいところでしょう。誰もが彼に打ちのめされていますよね。1作目でのストレンジをみてください。ボコボコにやられてはいましたけど、それでも何もかも万能にこなせていました。」
酷い目に遭いながらも勇敢に挑み続けるインディ・ジョーンズ、窮地に追い込まれようとも優れた知性と能力で解決策を見出していくドクター・ストレンジ、そんなふたりのめげない姿勢が共通点であり、影響を受けた要素ということだろう。脚本家が証言するように、役柄については確かに影響を受けているようだが、作風に関しては全く異なるものとなりそうだ。
スカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフとして本作に出演する、エリザベス・オルセンによると、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』は、「『インディ・ジョーンズ』よりも怖い」のだという。その理由は、『死霊のはらわた』シリーズをはじめ、『スペル』(2009)といったホラー映画を手がけてきた監督、サム・ライミがメガホンをとっているからだ。Vanity Fairのポッドキャストにてオルセンが、以下のように説明している。
「それよりもサム・ライミ映画に感じるでしょう。それが目的だったとは思うのですが、とにかくよりダークな作品になっていると思います。[中略]ホラージャンルとは、スリルと恐怖を常に感じるもので、ミスリードして、カメラの動きをひと工夫したり、観客に不安を与えるために被写界深度で遊んでみたりすることだと思います。だから、『インディ・ジョーンズ』のような明るい作品ではありません。もちろん、『インディ・ジョーンズ』は大好きです。ただ、もっとダークな要素がこの映画からは感じられます。」
マイケル・ウォルドロンもまた以前、コロナ禍での休止期間を利用し、ホラーテイストにさらなる磨きをかけていたことを明かしており、「正真正銘のサム・ライミ映画」と説明していた。インディ・ジョーンズのようなパーソナリティをもつドクター・ストレンジが、サム・ライミによる容赦ない恐怖に立ち向かうことになりそうだ……。
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