『LOGAN』脚本家、さすがに『デッドプール&ウルヴァリン』冒頭にビビる「まさか、あそこまでやるとは」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『デッドプール&ウルヴァリン』は、ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが有終の美を飾った2017年の『LOGAN/ローガン』の“その後”を一部描き、ウルヴァリンを再登場させたパワープレイをかました。『LOGAN』の脚本家も、まさかの展開に驚いていたようだ。
『デッドプール&ウルヴァリン』オープニングシーンでは、とある事情のためデッドプールがノースダコタのローガン墓地を訪れる。『LOGAN』のラストでは、ローガンが子どもたちやミュータントの未来を守るために犠牲となり、ついに絶命。最期を看取った少女ローラは“X”のシンボルを模った即席の墓地を作り、名残惜しそうにその場を去った。
この記事には、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。

そこに現れた俺ちゃんは、「『LOGAN』の思い出を汚さないように」とか何とか言いながらも、何とローガンの墓地を掘り起こし、アダマンチウムの骨格のみになった遺体を武器に大暴れする。
作品にとって神聖とも言えるローガンの墓地を大いに荒らしたこの“俺ちゃん”らしいオープニングについて、『LOGAN』脚本家のマイケル・グリーンも困惑。「周りの人から、前もって言われていたんです。“『デッドプール&ウルヴァリン』のオープニング、あなたはどう思うだろう”って」と、米IGNに語っている。
グリーンとしては、「何となくこういうことが描かれるんだろうなぁ」と、予想は立てていたらしい。しかし実際に鑑賞してみると、想像の斜め上いく大胆展開が飛び出して驚いた。「(想像していたことと)全然違った!まさか、あそこまでやるとは……」と笑っている。
もっとも、グリーンは作品に嫌な印象を抱いているわけでは全くない。この発言に続けて、「素晴らしい映画だった。もっと欲しいです」と賛辞を贈っている。
ちなみに、やりたい放題だったショーン・レヴィ監督も、事前に『LOGAN』監督ジェームズ・マンゴールドには仁義を切っている。製作を始める前にきちんとマンゴールドに会い、『LOGAN』を再活用することを説明。「彼は、僕たちの映画が『LOGAN』に対して何かをするものではないとわかってくれていましたし、『デッドプール&ウルヴァリン』の製作関係者全員がウルヴァリンのファン、特に『LOGAN』のファンであることもわかってくれていました。だから僕たちは『LOGAN』のレガシーを楽しく扱いつつ、同時に多大なリスペクトを払いました」と話している。
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Source:IGN