『デッドプール&ウルヴァリン』ショーン・レヴィ監督が語る、撮影の裏側 ─ 取材の様子をフルでお届け

このページには、『デッドプール&ウルヴァリン』のネタバレが含まれています。映画を観てから読んでね♡

──オープニング・シーン、インシンクのヒット曲『Bye Bye Bye』の起用が嬉しかったです。ライアン・レイノルズが実際に踊っているのですか?
ライアンにはたくさんの才能があって、踊りも下手というわけではありません。ただ、『デッドプール&ウルヴァリン』のオープニングのダンスでは、ライアン・レイノルズが持っているスキル以上のことが求められました。2週間もしないうちに、あのダンサーが誰だったかは世界中に知れ渡ることになると思います。あのオープニングシーンは純粋な喜びに満ちていましたよね。そこには暴力もあり、楽曲もある。僕たちは『ダンスプール』と呼んでいます。あのダンスには高いレベルが要求されました。

──映画の序盤ではハッピー・ホーガン(ジョン・ファヴロー)がカメオ登場しました。さらなるMCUキャラクターの登場もあるのでしょうか?
たくさんありますよ!
──カメオ登場するキャストたちは、あなたたちが出演を持ちかけた時、どんな反応をされていましたか?
全編を観ていただければきっとご理解いただけるはずですが、本作には最高のサプライズや小ネタ、予想外のキャラクターがたくさん登場します。僕たちがやったのは、“聞いてみる”ということだけ。(ライアンと)脚本を書きながら、“このシーンでこのキャラクターがいきなり登場したらどうだろう?”と話して、その場でその役者に“『デッドプール&ウルヴァリン』に出演しませんか?”とメッセージをすぐに送るんです。全員“イエス”と言ってくれましたよ。
そうやって、本作は嬉しいサプライズ満載になりました。デッドプールのファンはたくさんいますが、その多くは役者でもある。ほとんどの人が快諾してくださいました。その舞台裏はいたってシンプルで、お願いしてみたら同意してもらえた、ということだけなんです。

──序盤、ウェイド・ウィルソンがTVAに連行された後の展開では、テレビモニターにアベンジャーズの映像が映し出されていました。その中に、死にゆくデッドプールをソーが抱いているものもありましたが、あのクリス・ヘムズワースは新規撮影ですか?
未来の一部を見せる映像ですね。ライアンも僕もクリスとは友人です。秘密を全てバラさないでおきたいですね。あのサプライズ登場には、ほとんどトリックはありません。どんな質問にもお答えするつもりですが、でも少し謎を残しておくことにしましょう。

──本編では、『LOGAN/ローガン』(2017)ジェームズ・マンゴールド監督をイジるネタもありました。
そこを気に留めてくれて嬉しい!たくさんのジョークがものすごいスピードで登場しますからね。ライアンが、ジョークのためにスローダウンしたくないとこだわったんです。そのまま楽しんでもらって、もう一回映画を観に行ってもらいたいと。

──マンゴールド監督に全編を観てもらって、感想を聞いたとしたら、彼はなんと言うと思いますか?
マンゴールドとも本作の話をしています。まず、当然ながら僕も『LOGAN』を鑑賞していて、傑作映画だと思っています。数年前の話ですが、『LOGAN』を観て劇場から出た時、そのままジェームズ・マンゴールドに電話をかけました。そして、「あなたと面識はありませんが、あなたの映画が大好きです。そして今作が最も好きです。よろしければランチでもご一緒しませんか?」と誘ったんです。そして僕たちはランチをしながらじっくり語り合いました。僕の方は、彼のただのファンだったので、完璧映画『LOGAN』についてあれこれインタビューする感じでした。
それから本作『デッドプール&ウルヴァリン』の製作開始前に、また彼と改めて話したんです。ヒューもね。フレンドリーな感じでした。彼は、僕たちの映画が『LOGAN』に対して何かをするものではないとわかってくれていましたし、『デッドプール&ウルヴァリン』の製作関係者全員がウルヴァリンのファン、特に『LOGAN』のファンであることもわかってくれていました。だから僕たちは『LOGAN』のレガシーを楽しく扱いつつ、同時に多大なリスペクトを払いました。そのことが、本編のとあるシーンで表現されていますよ。

『デッドプール&ウルヴァリン』は大ヒット上映中。