『デッドプール&ウルヴァリン』ディズニー、薬物使用ネタ以外はマジでNGなし

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にまさかの参戦を果たしてしまう映画『デッドプール&ウルヴァリン』。デッドプールといえば、下ネタも暴力描写も薬物ネタもなんでもありの18禁ヒーロー。品行方正を求めるディズニー傘下に加わることによって、彼のブッ飛んだ魅力が奪われてしまうのではないかとの心配もあるだろう。
監督のショーン・レヴィは以前、薬物使用についてのジョークは扱わないようにと、早い段階から釘を刺されていたことを明かしていた。彼らはそれを面白がり、そう言われたという事実そのものをジョークにして本編に取り入れている。
薬物使用に関するもの以外で、ディズニーやマーベル・スタジオからNGが出たものはなかったのだろうか?「いいえ、唯一ダメだと言われたのは、本当に薬物使用に関するものだけでした。その唯一のルールすらもジョークにしてしまおうというのは、ライアンの天才的な発想によるものです」と、レヴィ監督は韓国で行われたインタビュー取材で語った。

「ケヴィン・ファイギから言われたのは、本当にそれだけです。最初の予告編でも、“コカインだけはファイギがダメって言ってただろ(編注:字幕では『それだけはマーベル的に絶対NG』)”というセリフを入れました。デッドプール映画を作る面白さは、“何も安全は保証されていない、誰も安全は保証されていない(=何もかもが標的になりうる)”ということ。デッドプールは、自分が映画の中にいるということをよーくわかっているからこそ、自虐的に楽しむことができるのです。」
予告編にあるコカインのジョークは、ライアン・レイノルズの発案だったということだ。「ケヴィン・ファイギもいたく気に入っていた」というから、一同ノリノリである。
「マーベルもディズニーも、この作品を『デッドプール』映画として、MCU初のR指定映画として成功させるためには、僕たちに自由にやらせるべきだと、初回のミーティングから言ってくださいました。その通りに実現させることができました。」
クソ無責任ヒーロー、デッドプールがディズニーでもやりたい放題大暴れしてくれる映画『デッドプール&ウルヴァリン』は2024年7月24日、世界最速公開。