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『ドクター・ストレンジ』は『ウィンター・ソルジャー』並の傑作か プレビュー上映の反応は「口が終始開きっぱなし」「壮観」

ベネディクト・カンバーバッチ主演、マーベル・シネマティック・ユニバースに『魔術』という新たな多様性をもたらす点にも注目が集まる映画『ドクター・ストレンジ』。これまで、ハルクのガンマ線、アイアンマンのスーツの驚異的なテクノロジーや、キャプテン・アメリカのシールドとブラック・パンサーのスーツを構成する『ヴィブラニウム』、アントマンの縮小スーツなど、あの世界の中での『科学』によってフィクション内のリアリティを確立させていたマーベル作品。加えてNetflixで展開される『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ルーク・ケイジ』では、暴力、マフィア、犯罪、セックスといったダークでハードな側面も妖しく照らしている。

そんなマーベル世界に新たな側面を持ち込むのが『ドクター・ストレンジ』だ。つまり、あの世界には科学や武力では解決できない、説明し難い脅威というものが実は存在していて、それらと対峙できる唯一の戦士がドクター・ストレンジというわけである。以下の予告編では、アイアンマン、ソー、キャプテン・アメリカに代わってストレンジが未知の脅威と戦うのだという『奇妙な』世界観が押し出されている。


ドクター・ストレンジは、ただの魔法映画で終えるわけにはいかない。これまでのマーベル・シネマティック・ユニバースで確立してきた「フィクション内リアリティ」、いわゆる”空想科学”の積み上げの上に神秘の世界を描かなければならない。たとえば『マイティ・ソー』シリーズで描かれたファンタジックな映像は、あくまで地球外、アスガルドの世界での出来事。事実、『アベンジャーズ』一作目でソーがアイアンマンやキャプテン・アメリカらと迎合する際、その世界観のバランス調整に制作陣は相当気を使ったという。

今作において、マーベル・シネマティック・ユニバースの世界観を愛する観客には、「魔法だからなんでもアリ」という言い訳を使いたくない。これがこの世界の『魔術』なのだと納得できるだけの繊細な表現が求められるからだ。そのためスコット・デリクソン監督は、クリストファー・ノーラン監督の『インセプション』や『インターステラー』で描かれたような、超常世界を映像化するという離れ業に挑まなければならなかった。そして、その挑戦はどうやら成功したようである。以下の映像を観れば一目瞭然だろう。

映画『ドクター・ストレンジ』は現地時間の10月10日、ロンドンで一部の幸運なファンとメディア関係者に向けて15分の本編映像を公開するプレビュー上映会を開催。主演のベネディクト・カンバーバッチも登場したこの会は大いに盛り上がり、そのストレンジな15分を体感したファンや関係者はTwitterにて感想を共有している。このリアクションを観る限り、『ドクター・ストレンジ』は成功作となる期待が持てる。特にこの褒め言葉は、マーベル・ファンにとっては信頼したいものだろう。

「ドクター・ストレンジのプレビューを観た感想は、これは次の”ウィンター・ソルジャー”級のアタリなんじゃないかと!この映画にはかなり期待と興奮が持てるよ」

『ウィンター・ソルジャー』といえば、キャプテン・アメリカ・シリーズ二作目。キャップのパーソナリティを深掘りし、いちヒーロー映画の枠を越えたクライム・サスペンス・アクションとして評価が高い。『ウィンター・ソルジャー』をMCU作品のなかでも1番のお気に入りに挙げるマーベル・ファンも多い。

ほか、ロンドンでのプレビュー上映からはこんな声も挙がっている。

「アメイジング!ただただ口を開けて、そこからもう閉じれない。壮観!」

「すごすぎた。ビジュアルも良すぎるし、脚本も最高だし笑える。もうガマンできない」

「可能な限り最高の形で幻想的だった…全編観るのが待ちきれない!」

「”インセプション”的なスタイルだった。マーベル次のヒットになるポテンシャル高し!」

また、上映会に現れたベネディクト・カンバーバッチは、観客に向けてこんなジョークを飛ばしたようだ。

「ベネディクト・カンバーバッチが上映会に到着。“もしみなさんの中にマッシュルームを食べた人がいたら、申し訳なく思います。”

“マッシュルーム”とはもちろん、麻薬や薬物の隠語。摂取者はキマってくると、ツマミとして『トリップムービー』などと呼ばれるアンビエントな動画を鑑賞する。異次元に迷い込むような映像とともに、キマり具合によって、さらにハイになったり、バッドになったりするとかしないとか。
『ドクター・ストレンジ』の予告編では、”MARVEL STUDIOS”のロゴ映像の時点ですでにトリップムービーやドラッグ映画などからの影響を感じられる。(そういえばマーベルを傘下に収めるディズニーにはかつて、『ダンボ』や『ジャングルブック』など、ドラッグ映画の影響を色濃く受けた作品が目立つ。)きっと危ない葉っぱやクスリをキメた状態で『ドクター・ストレンジ』を鑑賞すると、とんでもないことになってしまうのだろう。ベネディクト・カンバーバッチのジョークは、そんな今作の幻影的映像の本気さを物語るのに充分な言葉のチョイスだったというわけである。

映画『ドクター・ストレンジ』日本公開は海外から大きく遅れて1月27日(金)。

Eyecatch Image:http://wegotthiscovered.com/movies/new-doctor-strange-promo-art-features-fiery-benedict-cumberbatch/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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