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『ドクター・ストレンジ』続編、新監督に『スパイダーマン』サム・ライミが契約交渉中 ─ 前作ヒロイン、レイチェル・マクアダムスは復帰せず

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品、『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』の新監督として、『スパイダーマン』3部作のサム・ライミが契約交渉中であることがわかった。米Varietyなど複数のメディアが報じている。

“MCU初の怖い映画”になると称されてきた『ドクター・ストレンジ』続編からは、2020年1月、前作を手がけたスコット・デリクソンが「創作上の相違」を理由に監督から降板。デリクソンは、製作総指揮(エグゼクティブ・プロデューサー)として企画に残留すると報じられた。続編の撮影は2020年5月にも開始される見込みで、ライミの契約が結ばれた場合、急ピッチで準備が仕切り直されることになる。

『死霊のはらわた』シリーズや『スペル』(2011)などホラー映画の鬼才として知られるライミは、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』3部作(2002-2007)を手がけており、いわばマーベル・コミックの映画化において重大な役割を担った人物。『オズ はじまりの戦い』(2013)以来、長編映画の監督業からは距離を置いているが、プロデューサーとして『ドント・ブリーズ』(2016)や『クロール -凶暴領域-』(2019)に携わるなど、スリラー/ホラー映画への貢献ぶりは健在だ。

数十年にわたるキャリアと独自の作風を鑑みれば、ホラー映画のテイストを重要視する『ドクター・ストレンジ』シリーズを撮る人物として、ライミという人選はまさにうってつけ。就任が実現する場合、近年は新たな才能を抜擢することが多かったMCUにとっては、久々の大物監督参戦となる。

『ドクター・ストレンジ』続編には、主演のベネディクト・カンバーバッチをはじめ、ウォン役のベネディクト・ウォン、モルド役のキウェテル・イジョフォーが続投する見込み。ただし今回、前作でヒロインのクリスティーン・パーマーを演じたレイチェル・マクアダムスは復帰しないと伝えられている。そもそも続編にパーマーが登場しないのか、レイチェルがなんらかの理由で降板に至ったのかは分かっていない。

映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2021年5月7日に米国公開予定

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Source: Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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