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『ドクター・ストレンジ』続編、予想外の新キャラクター登場へ ─ マーベル社長「ずっと映画に出したかった」

2020年のお正月から、2021年の話題である。マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品『ドクター・ストレンジ』(2016)の続編『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』にて、コミックのキャラクターが“予想外”のスクリーンデビューを果たすという。

マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、米New York Film Academyの講演に登壇し、来たる『ドクター・ストレンジ』続編に新たなキャラクターが登場することを認めた。映画に登場させるキャラクターの選び方について、「映画を作りながら、“この映画には誰が出てくるんだろう、誰が作品に合うんだろう”と考えることがあります」と述べたファイギ社長は、同作で“ひらめき”に恵まれたと語っているのだ。

「次の『ドクター・ストレンジ』には、新しいMCUのキャラクターが何人か登場します。何者なのかは予測も推測もできないキャラクターが、映画にデビューすることになるのです。つまり、(キャラクターの映画化を)成功させる方法を見つけたということです。(続編では)作りたい映画の種類がきちんと決まっていますし、ずっと出したかったキャラクターが、そこにぴったりハマるんですよ。」

公開まで約1年半あるにもかかわらず、早くもサプライズの予告である。しかし現時点では――「予測も推測もできない」と言われているように――“誰が登場するのか”を想像しうるヒントは少ない。同作については、タイトル通り「マルチバース」がキーワードであること、ドラマ「ロキ(原題:Loki)」「ワンダヴィジョン(原題:Wandavision)」と物語が繋がることが明かされているのみ。「ずっと出したかった」という言葉からは、ディズニーの20世紀フォックス買収を経て、ついに『X-MEN』『ファンタスティックフォー』のキャラクターがMCUに参入する可能性も考えられる。

もっとも最大のヒントとなりそうなのは、ファイギ社長が作りたいという「映画の種類」すなわち“怖い映画”だ。今回のステージでも「必ずしもホラー映画だとは言いませんが、怖いシーンのあるMCUの大作映画です」と語っているほか、前作に続いて登板するスコット・デリクソン監督も、製作発表時に「僕がコミック『ドクター・ストレンジ』のどこに惹かれたかといえば、ゴシックで、ホラーで、恐ろしいところ。MCU初の怖い映画を作ります」と豪語していたのである。

このたび、ファイギ社長は幼少期に観た『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)や『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(1984)、『グレムリン』(1984)、『ポルターガイスト』(1982)が怖かったことを振り返り、「怖いけれど、恐ろしくはないし、苦痛でもない。それでも、きちんと怖いのが良いんです」と述べている。そして、『エミリー・ローズ』(2005)や『フッテージ』(2012)『NY心霊捜査官』(2014)といったホラーを手がけてきたデリクソン監督に「そういう怖さを作るのがとても上手い。楽しさのための恐怖ですね」と信頼を寄せている。

さて、監督とファイギ社長がそろってこだわる“恐怖”に、いまだ謎に包まれた新キャラクターが関係しているとしたら? 現時点で与えられているヒントを頼りに、さっそく予想を始めてみよう。

映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は2021年5月7日に米国公開予定

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Sources: New York Film Academy, ComicBook.com(1, 2

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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