僕もゴズリングしたい!『ドライヴ』ライアン・ゴズリングのスタイルをミドルエイジ向けファッション誌風に解剖する【洋画ファン的なりたい漢3】

読者の皆さん、今年はなんの年かご存知ですか?
そう、正解です。答えは「ライアン・ゴズリングの年」、ですね?

世間はもっぱら彼がゴールデングローブ主演男優賞を受賞した『ラ・ラ・ランド』(2/24日本公開)のことばっかり話題にしていますが、その一週間前、2/18公開『ナイスガイズ』のこともお忘れなく。『アイアンマン3』のシェーン・ブラック監督がメガホンをとった乱暴な示談屋ラッセル・クロウと気弱な探偵ライアン・ゴズリングの痛快バディムービー、先行公開されている欧米での評価も上々、満を持しての日本上陸です。

そして、今秋10/27に公開される、いまだ謎に包まれた名作の続編『ブレードランナー2049』この映画の主演もまた、ライアン・ゴズリング。「ゴズリングばっかりやないか!」下手すりゃ各映画誌や映画サイトの2017年年間ベストTOP3を彼の主演作が占拠してしまうことも充分ありえる未来です。

そこでTHE RIVERでは、2017年最も脚光を浴びる俳優となるであろうライアン、その代表作ニコラス・ウィンディング・レフィン監督『ドライヴ』(2011)に再注目。ライアン演じる主人公ドライバーのファッションにスポットあて、あわよくばその威光にあやかりたい、衣服だけでも近づきたい、僕だってゴズリングしたい、そんな目論見の特集です。

【注意】

この記事には、映画『ドライヴ』に関するネタバレ内容が含まれています。

1.「ハイ・ソサエティー」byリチャード・リムの蠍ジャケット

http://www.gq.com/story/ryan-gosling-drive-jacket

http://www.gq.com/story/ryan-gosling-drive-jacket

『ドライヴ』と言えばやっぱりコレ。主人公のドライバーがお仕事、プライベート問わず最も身に着けることが多かったアウターですね。劇中、彼が自らなぞらえる「カエルとサソリの寓話」。川を渡れなくて困っているところを、カエルに背負ってもらったはいいが、渡る途中でカエルを刺してしまい、自らも溺れてしまうサソリの物語。背中の刺繍は、いわば「カエルになりたかったサソリ」彼自身なわけです。

このジャケットは、市販されているものではなく、映画のためのオーダーメイド。デザインしたのはカリフォルニア州ロサンジェルスで「ハイ・ソサエティー」というハリウッド俳優御用達のビスポークブランドのデザイナー、リチャード・リム。ブランドコンセプトは「伝統の中の穏やかなる破壊』。?難しすぎてわかりませんが、この蠍ジャケット、一見ただのスカジャンに見えますが、よく見ると素材やらディーテールやらこれでもかってくらい作りこんであるのが判ります。一般のオーダーを受け付けているブランドか不明ですが、お財布に余裕のある読者諸兄は、LA観光のついでにこちらのブティックに立ち寄って、ひとつお願いしてみてはいかがでしょうか。

2.「セリマ・オプティーク」のサングラス”Money2”

http://filmgarb.com/ryan-goslings-drive-sunglasses/

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このアイテムも印象的。劇中主人公がかけているアビエイター型のサングラス。こちらはちゃんと市販されている商品で、「セリマ・オプティーク」というブランドのMoney 2というモデルです。余談ですがアビエイター型って顔の幅が狭い人が着けるとかっこいいですけど、頬骨が張っている東洋人には結構難しいアイテムですよね。

こちらのブランドのデザイナーはセリマ・サウラン、女性です。有名オプティークブランドのアラン・ミクリの下でその才能を開花、独立後は繊細なデザインと優美なカラーリングでハリウッドのみならず有名ブランドをも虜にする気鋭のデザイナーです。こちらのMoney2は、日本国内で探すのは難しいですが、海外通販サイト等ではまだ手に入るようです。価格は385ドル。たっけえ!おいおいおいメガネだろ?PS4が買えちゃうぜ!まあでも、4万円くらいでゴズリングできるのであれば、やむを得ない投資と言えるのではないでしょうか。顔の幅が狭い貴方におすすめです。

3.「ACNE STUDIOS」のデニム”Max Soft ”

https://filmjackets.com/forum/viewtopic.php?t=3044

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「アクネストゥディオズ」と読みます。決して「スタジオズ」と読んではいけません、ファッションピープルに馬鹿にされますよ。
割と日本のメンズファッション誌でも名前を見かけるブランドですが、こちらは1997年創立のスウェーデンブランド。ラグジュアリーな雰囲気を保ちつつ、主張しすぎないデザインで絶大な支持を得ているそうです。

劇中に登場したのは同ブランドのデニムでMaxというラインのものです。東京・南青山に路面店もありますし、こちらのMaxは現行ラインですので、現在でもかなりプロップに近いものが手に入ると思います。

4.「GASPER GLOVES」のドライヴィンググローヴ

http://filmgarb.com/ryan-goslings-drive-gloves/

http://filmgarb.com/ryan-goslings-drive-gloves/

https://gaspargloves.com/products/the-drive

https://gaspargloves.com/products/the-drive

『ドライヴ』劇中、車内での張りつめた場面で、主人公がハンドルを握りしめた時に小さく「ギュウウウ」と鳴る革手袋。裏切り者にヤキを入れる(フリをする)時にも活躍しました。やっぱり一流のプロは道具にこだわるのか、こちらもLAの高級グローヴブランド「GASPER GLOVES」のものです。ドライヴィンググローヴなんて、筆者は使ったことがありませんが、やっぱりアレなんでしょうね、ミリ単位のハンドル捌きや、シフトワークにはこういうのが必要なんでしょうね。ふんわりした話で申し訳ない。だって手袋にそんな色々書くことありません。

5.「Patek Philippe」のバッタもん腕時計

http://watchesinmovies.info/movies/drive-2011/

http://watchesinmovies.info/movies/drive-2011/

これなら買えるぜ!じゃなかった、こちらはWill Blountという小道具の方がカスタムした、超有名ブランド「パテックフィリップ」のレプリカをカスタムしたものではないか、と言われています。なんでレプリカなんですかね。
ちなみにスーパーコピー商品は売るのも買うのもどんな理屈をつけようと「違法」ですので、読者の皆さんは真似したかったら是非「本物」を手に入れて下さいね。100万円くらいの予算があればきっとイケると思いますよ。

6.「STACY ADAMS」のキャップトゥーブーツ”Madison”

https://crime411.wordpress.com/2012/11/22/a-terrifying-intensity-my-challenge-with-the-elevator-scene-in-drive/

https://crime411.wordpress.com/2012/11/22/a-terrifying-intensity-my-challenge-with-the-elevator-scene-in-drive/

https://filmjackets.com/forum/viewtopic.php?t=3044

https://filmjackets.com/forum/viewtopic.php?t=3044

「いやいやいや!踏みすぎよ!彼女引いてる、引いてるって!」終盤エレベーターでの、キスシーンからのまさかのゴアシーン。『ドライヴ』を語るうえで避けては通れない印象的な場面で「大活躍」した靴がこちらのステイシー・アダムスのブーツです。

ステイシー・アダムスは100年以上の歴史を持つアメリカのシューメイカーで、その独特のラスト(靴型)から生み出される唯一無二のシルエットは、日本においても根強い人気があります。こちらの場面では見る影ありませんでしたが。しかしストンピングだけで、人間の体ってあんなになるものなんですかね。今でもたまに夢に見る衝撃シーンでした。

いかがでしたでしょうか。いつものように後半息切れしてしまいましたが、実在のブランドの、現在も手に入るアイテムが意外と多かったのではないでしょうか。読者の皆様が首尾よくゴズれることを祈願しまして、ここらへんでさっさとお暇したいと思います。

Eyecatch Image:http://www.gq.com/story/ryan-gosling-drive-jacket
Drive:© 2011 – FilmDistrict

About the author

1977年生まれ。スターウォーズと同い歳。集めまくったアメトイを死んだ時に一緒に燃やすと嫁に宣告され、1日でもいいから奴より長く生きたいと願う今日この頃。

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