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『ドクター・ストレンジ/MoM』新キャラのアメリカ・チャベス、「その序章を描く」─「子ども時代の大切さを知ることができる」

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)につづくマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)最新作、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、タイトルのとおり“マルチバースの狂気”に迫る物語だ。その秘密を握るのは、本作から新たに登場するアメリカ・チャベス。本作では一体、どんな活躍が観られるのだろうか?

原作コミックでもおなじみのアメリカ・チャベスは、マルチバースを行き来するという特殊能力を持つ。しかし自らの意志で能力をコントロールできないチャベスは、敵から狙われようになり、壮絶な戦いに巻き込まれてしまう。別世界の脅威から逃れるべく、チャベスはあまたの世界を経て、ドクター・ストレンジと出会うことになる。ちなみにコミックでは、2代目ミス・アメリカとして活躍することで知られる人物だ。

そんなキーパーソンのチャベスを演じるのは、新進気鋭の俳優であるソーチー・ゴメス。ティーンエイジャーのチャベスが本作に登場することについては、「ファンがこの壮大な物語の中で若い人を観られるのは素晴らしいことであり、子ども時代に起きることの重要さを知れます。その経験は大人になったときの自分を形成するものですから」と、Marvel.comのインタビューにて述べている。チャベスは子どもたちの象徴的存在として活躍するのかもしれない。

コミックにおけるチャベスに世間から関心が寄せられたのは、その驚くべき能力だけでなく、キャラクターの設定にもあった。クィアでありラテン系であるという、ふたつのマイノリティの設定が与えられたのだ。本作の製作総指揮であるビクトリア・アロンソは、ゴメスとともに参加した取材にて、「(チャベスは)LGBTQ+コミュニティの一員であり、凄い力を持っている若いラテン系です」と、コミック版の要素が継承されていることを認めた。さらにゴメスと同様に、チャベスがもたらす子供たちへの影響についても語っている。

「子どもたちは、自分たちが象徴となっている姿を観てみたいと思うものです。思春期の子どもたちにとって、自分自身を観ること、つまり透明にならないようにすることは、とても大切な瞬間なんですよ。」

本作でのチャベスは、自身の能力を制御できないことからもわかる通り、未熟な存在として登場する。ゴメスは、「未来のアメリカがどのようなキャラクターになるのか、その序章がここで観られます」としながら、「コミックからの要素を取り入れながらも、彼女はまだ経験が浅いので、ちょっと明るい感じにしたんです」と語っている。ティーンエイジャーらしい等身大の姿と幼さ、そしてチャベスがマルチバースから押し寄せてくる脅威に立ち向かう勇姿を見届けよう。

映画『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は、2022年5月4日(祝・水)に全国公開。

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Source:Marvel.com

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。