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【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ/MoM』あのキャラ衝撃の◯◯はどう発案されたのか? ─ サム・ライミ監督の着想、脚本家が明かす

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

この記事には、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれています。必ず本編鑑賞後にお楽しみください。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
©Marvel Studios 2022

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ブラックボルト衝撃の爆死はどう発案されたのか?

ドクター・ストレンジは『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)での難事を乗り越えたと思いきや、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』でまたも散々な目に遭う。かつての仲間ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチがマルチバースの支配を企んでおり、ストレンジはこれを阻止しなければいけなくなったのだ。

マルチバース間を渡り歩くなか、アース-838にたどり着いたストレンジは、秘密結社・イルミナティと対面。イルミナティは世界に破滅をもたらしうる危険人物がワンダではなくストレンジだと主張する。ところが、そうこうしているうちにワンダが襲来。イルミナティの面々はワンダによって殺されてしまった。

イルミナティ最初の犠牲者となったのが、超人類インヒューマンズの王ブラックボルト。ワンダに対し、口から衝撃波を繰り出そうとしたブラックボルトだったが、口を封じられてしまい、自爆してしまった。このブラックボルトのあっけない最期、サム・ライミ監督によって考案されたものだったという。米LA Timesにて、脚本家のマイケル・ウォルドロンがこう語っている。

「あの特徴的な死に方、ブラックボルトの頭が爆発してしまうやつですね。あれはサム(のアイデア)だったんです。彼(監督)自身がまるでワンダかのように、“口が何だ”って呟いたら、思い浮かんだのです。

酷い最期を迎えたのは、ブラックボルトだけではない。「ブラックボルトが口を開いたらおしまいだぞ」と意気込んでいたリード・リチャーズも同様に爆死すれば、キャプテンカーターは自身のシールドで身体を真っ二つにされた。接戦を繰り広げたキャプテン・マーベルは重そうな巨大銅像の下敷きとなり、頼みの綱であったプロフェッサーXに至っては首を捻られて最期を迎えた。

それぞれの死に方を構想する上で、ウォルドロンやライミ監督を悩ませたのがレーティングの問題。本作はアメリカでPG-13指定で公開されたが、この制約のなかで可能な限りのゴア描写を演出するのは至難の業だったはず。ウォルドロンも、「見せすぎないようにとても気を遣いました」と語っている。「観客に想像力を働かせてもらいました。キャプテン・カーターがシールドで真っ二つになるところは見せていませんよね。彼女の顔とサウンド・エフェクトのみで表現しました」。

なお、ライミ監督によれば、イルミナティのメンバーそれぞれの死に方は、初期段階から細かく練られていたという。「全てのアクションが叙述されていましたよ」とライミ監督。一見あっさりしたようにも感じられたイルミナティ面々の最期は、丁寧に構築されていったのだ。

ちなみに、ホラージャンルで有名なライミ監督が持ち込んだアイデアは他にもある。その一つがクライマックスシーンで描かれた2人のストレンジによる音符バトル。この裏話については、ライミ監督と長年のクリエイティブパートナーである音楽担当のダニー・エルフマンが語っている

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Source: LA Times

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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