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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、ティモシー・シャラメ主演『デューン』続編映画、早くも始動 ─ 脚本家が就任、スピンオフドラマにも進捗

ティモシー・シャラメ ドゥニ・ヴィルヌーヴ
[左]Photo by Elena Ringo http://www.elena-ringo.com [右]Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/35397143143/ Remixed by THE RIVER

『メッセージ』(2016)『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督、『君の名前で僕を呼んで』(2017)ティモシー・シャラメ主演のSF大作『デューン(原題:Dune)』の続編企画が早くも動き出したようだ。米The Hollywood Reporterによれば、続編の脚本家として、『デューン』を執筆したジョン・スペイツが起用されているという。

ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズ製作、SF作家フランク・ハーバートの傑作小説『デューン/砂の惑星』(ハヤカワ文庫SF刊)を映画化する『デューン』は2020年12月18日に米国公開予定。当初からヴィルヌーヴ監督は本企画を2部作として構想しており、このたび後編にあたる企画が始動した格好だ。ただし、第2作にスタジオから正式なゴーサインは出されていないとのこと。今後、『デューン』の興行成績や第2作の脚本の仕上がりを鑑みて決定されるとみられる。

物語の舞台となるのは、「デューン」と呼ばれる砂漠の惑星アラキス。貴重なスパイス「メランジ」が唯一産出されるアラキスでは、貴族たちが星の統治をめぐって権力争いを繰り広げていた。アラキスを治めるのは、主人公ポール・アトレイデスの父親レト公爵。しかし公爵は陰謀によって命を落とし、ポールは砂漠の荒地へと逃亡する。そしてポールは、自らをメシアと信じる民族の指導者となり、帝国を転覆させてアトレイデス家を再興するため立ち上がるのだった。

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本作のポイントは、なんといってもその超豪華なキャスティングにある。主人公ポール役のティモシー・シャラメを筆頭に、ポールの母親役に『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)レベッカ・ファーガソン、父親役に『スター・ウォーズ』オスカー・アイザックが起用された。またアトレイデス家に仕える剣士役を『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)ジョシュ・ブローリンと『アクアマン』(2018)ジェイソン・モモアが、原住民族長スティルガー役を『007 スカイフォール』(2012)ハビエル・バルデムが演じる。さらに『パイレーツ・オブ・カリビアン』『マイティ・ソー』ステラン・スカルスガルド、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』デイヴ・バウティスタ、『愛の嵐』(1974)『さざなみ』(2015)のシャーロット・ランプリング、『スパイダーマン』シリーズのゼンデイヤらが出演するのだ。脚本は『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)『ミュンヘン』(2005)のエリック・ロス、『ドクター・ストレンジ』(2016)のジョン・スペイツ、そしてヴィルヌーヴ監督が執筆した。

続編企画始動のニュースは、ワーナーの映像配信サービス「HBO Max」にて配信される、女性主人公による本作のスピンオフドラマ「デューン/ザ・シスターフッド(原題:Dune: The Sisterhood)」の進捗が報じられたことで判明したもの。スペイツはドラマのショーランナー兼製作総指揮を務める予定だったが、製作のレジェンダリー・テレビジョンがスペイツの脚本とアイデアに満足しなかったことから、ショーランナーとしての降板が決定。代わりに『デューン』続編の執筆に集中することになった(製作総指揮としては残留する)。ヴィルヌーヴ監督はドラマの製作総指揮・第1話監督を担当。現在、新たなショーランナーの検討が行われているという。

ドラマ「デューン/ザ・シスターフッド」は映画と世界観を共有し、帝国に支配された宇宙のもと、ベネ・ゲセリットと呼ばれる女性たちの物語が描かれる。時に「魔女」と呼ばれ、驚くべき身体能力と精神力を持つ彼女たちは、帝国の封建制度や陰謀の中に潜んでいた。その目的は「デューン」と称される惑星アラキスを目指すことだったのだ。

ワーナー・ブラザース&レジェンダリー・ピクチャーズは、今後『デューン』のゲーム化、コミック化、およびデジタルコンテンツへの展開などを計画しているとのこと。2020年代を牽引する人気シリーズとなるか。

Source: THR

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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