『DUNE/デューン』続編は「壮大な戦争映画」に ─ 「より濃密で、全てが新しい」とドゥニ・ヴィルヌーヴ監督
SF超大作『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)の続編映画『Dune: Part Two(原題)』は、前作と比較してどんな変化があるのか? 監督のドゥニ・ヴィルヌーヴによると、今回は「壮大な戦争映画」だという。ポール・アトレイデス役のティモシー・シャラメ、チャニ役のゼンデイヤとともに登壇したCinemaConにて語った。
『Dune: Part Two』は前作に続き、主人公のポールが旅を続けながら、宿敵ハルコンネン家との決戦に乗り出す展開とみられている。とりわけ、ステラン・スカルスガルド演じるハルコンネン男爵の甥、フェイド=ラウサ(オースティン・バトラー)との闘いがハイライトとなりそうだ。
「前作はどちらかといえば瞑想のような作品でしたが、2作目はアクションたっぷりの壮大な戦争映画になっています。より濃密です」とヴィルヌーヴ。「全て新しいロケ地で撮影しました。繰り返しの感覚は求めていなかったので、全て新しい舞台です。何もかもが新しくなっています」と述べ、作品としても一新が図られていることを示唆した。決して多くを語らない観念的なムードにも包まれた前作より、続編は“闘い”の側面がより際立つことになるだろうか。また、前作ではIMAXカメラによる撮影は全編の40%にとどまったが、今回は全編がIMAX撮影とのこと。映像面でのパワーアップにも注目したい。
再びポール役を演じるシャラメは、「前作のポールは学生でしたが、続編では彼がリーダーへ……ある意味ではフレーメンの救世主となっていく様が見られます」とキャラクターの成長に言及。ポールと対峙するフェイド=ラウサは、ヴィルヌーヴいわく「オリンピックレベルの剣術マスターに猟奇的なシリアルキラーが混ざった」なのだとか。演じるバトラーは前作の大ファンであり、アクションに備えて海軍仕込みのトレーニングを受けたことも明かしていた。その剣さばきや豪快なアクションも見どころとなりそうだ。
ちなみに、フェイド・ラウサの兄にあたるグロッス・ラッバーン役を演じたデイヴ・バウティスタは、以前「1作目は導入にすぎない。続編は不条理なユーモアもあって、笑えるシーンもある」と語っている。迫力あるアクションに映像美、戦争映画としてのタッチにユーモアと、ヴィルヌーヴの予告通り、“より濃密”な内容になっていることだろう。
続編にはティモシー・シャラメ&ゼンデイヤのほか、レベッカ・ファーガソン、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルドが続投。イルーラン姫役でフローレンス・ピュー、フェイド=ラウサ役でオースティン・バトラー、宇宙皇帝シャダム4世役でクリストファー・ウォーケン、レディ・マーゴット役でレア・セドゥ、シシャクリ役でスエリア・ヤクーブなど数々の新キャストが加わる。
映画『Dune: Part Two(原題)』は2023年11月3日に米国公開予定。
▼『DUNE/デューン』の記事
『デューン 砂の惑星』ジェイソン・モモア、3作目での復帰に「言ってしまうと問題になる」と話す おっと、これは 『デューン 砂の惑星』3作目、ジェイソン・モモアが「帰ってくる」?ティモシー・シャラメが予告 『砂漠の救世主』のキーパーソン 記憶に残る映画は「セリフが良い」ではなく「映像が力強い」? ─ ヴィルヌーヴ監督「対話シーンが嫌い」 わかる気がする 『デューン 砂の惑星PART2』に備えて前作を2分で復習せよ、ポール役吹替の入野自由が見どころを紹介 「すぐわかるデューン」 『デューン 砂の惑星』公式グラフィックノベル、第2巻が2月27日発売開始へ ─ 原作者の息子が全面監修、小説を忠実に再現 より気軽に楽しめる
Source: The Hollywood Reporter