ドウェイン・ジョンソン、ストライキ中の俳優組合基金にこっそり莫大な金額を寄付していた ─ 「彼のおかげで何千もの俳優が救われる」

現地時間2023年7月14日午前0時1分よりストライキに入った全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のために、ロック様ことドウェイン・ジョンソンが立ち上がった。実はジョンソン、何千人もの組合員を救うことができるほど多額の寄付を1人で行っていたことを、米Varietyが報じている。
ストライキ期間中、組合員は作品の撮影はもちろん、準備や宣伝活動などありとあらゆる業務を停止しており、報酬が発生しない状況にある。組合員に対して一貫した教育的、芸術的リソースの提供を目的とする非営利団体「全米映画俳優組合基金(SAG-AFTRA Foundation)」代表のコートニー・B・ヴァンスとエグゼクティブディレクターのシド・ウィルソンは、組合員の中でも「最も稼ぐ」2,700名に向けて、撮影中断に伴う財政的支援を求める手紙を送った。この基金では、先のコロナ禍においても緊急財政支援プログラムを介して16万人にも及ぶ組合員への経済的支援を行ってきた経緯がある。ヴァンスとウィルソンは、再度寄付を募るために動き出した。
「サービスを提供するにあたって、私たちは寄付金と助成金を頼りにしています。幸運なことに、全てのプログラムを賄えるほど十分なお金を集めてこれました。しかし今回のような危機に直面すると、何百万ドルもの大金を財政支援に費やすことになります。資金に余裕のある、他者を助けられる状況にある高名なタレントたちが必要となるのです。」
手紙を送るとほどなくして、ドウェイン率いるチームがぜひ支援をしたいと申し出たそうだ。ドウェインが寄付した総額は伏せられているが、ウィルソンいわく「私たちが個人から1度に受け取った中では過去最大の額でした。この1回で、何千もの俳優たちが食卓に食べ物を並べ、子どもたちを安全に守り、車を走らせる手助けとなります」というほどの金額だという。
ドウェインと電話にてやり取りしたヴァンスは「愛に溢れていました。ああ、あなたがこうやって踏み込んでくれることで、他の人たちも、この差し迫った状況を理解してくれるようになります」と、ドウェインの行動に感謝の意を述べ、その寛大さに大きく心を揺さぶられたと語る。またドウェインは自ら寄付について公言することはしておらず、その控えめな物腰が、ウィルソンとヴァンスの心に残ったようだ。
「『こんな状況の時には、私はここにいるし、どこにも行ったりしません。必要とあらば何でもしますよ』と言ってくれました。他の方々も同様のことをしてくれるための大きなメッセージを送ることにもなりました。」
ストライキがどれくらいの期間長引くか、どのように着地するか読めない状況にあって、財政的な不安を抱える組合員は決して少なくないはず。トム・クルーズも組合の代表としてスタジオの交渉に参加したりと、スター俳優たちが日々尽力している。「ドウェインの多大なる寛大さ、思いやり、そして我々のコミュニティのために、率先して重要かつ意義深い方法で一歩を踏み出したことに感謝しています。彼の歴史的な金額によって救われる何千もの人々を代表して、ありがとう、ありがとう、ありがとう」と、ヴァンスは話している。
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Source:Variety