Menu
(0)

Search

『アベンジャーズ/エンドゲーム』なぜキャプテン・マーベルのメイクは変わったのか ─ 単独映画の撮影、本作の後に実施されていた

キャプテン・マーベル
© 2019 MARVEL

キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルにとって、映画アベンジャーズ/エンドゲームは“第2戦”である。初登場となった単独映画『キャプテン・マーベル』で華々しいデビューを飾ってから、わずか2か月足らずで――劇中では24年ほど経過しているが――スクリーンに帰ってくる彼女は、どうやら95年のキャロルとは少しばかり雰囲気が異なるようだ。

ゆるやかなウェーブヘアはほとんどストレートになり、ナチュラルな雰囲気のあったメイクは、口紅の赤色が印象的な“きっちりメイク”に近づいた。こうした見た目の変化には、一部のファンから「男性目線の女性ヒーロー」との批判も寄せられたという。このたびアンソニー&ジョー・ルッソ監督は、キャプテン・マーベルのメイクが変化した理由を説明している。

73秒間の本編映像、キャプテン・マーベルがしっかり登場

『エンドゲーム』撮影、『キャプテン・マーベル』以前に実施されていた

『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『キャプテン・マーベル』には“奇妙なねじれ”がある。2019年3月に公開され、1995年を舞台とした前者と、2019年4月末に公開され、おそらく2019年ごろを舞台とする後者では、公開の順序も物語の順序も『キャプテン・マーベル』の方が先だ。唯一、撮影時期だけがそうではない。『キャプテン・マーベル』の撮影が2018年3月に始まる以前、2017年8月に『エンドゲーム』の本撮影は始まり、2018年1月に終了しているのだ。

/Filmの取材にて、ジョー・ルッソ監督は、「(『エンドゲーム』で)ブリー・ラーソンは初めてキャプテン・マーベルを演じたんです」と認めている。

「彼女(ブリー)は、この役柄がどんなものかということを試していたように思います。彼女と、彼女のメイクチームは選択肢を用意していました。彼女自身の映画(『キャプテン・マーベル』)が近づくにつれて、キャラクターへの深い理解を得ていったんでしょう。違う選択をするようになっていったし、彼女にはアーティストとして、自分の望む選択をする資格があるべきですしね。」

すなわちキャロルのメイクが変化したのは、ブリーが役柄を掘り下げていったゆえなのだ。撮影順と公開順が逆になっているが、『キャプテン・マーベル』の方にこそブリーの解釈は強く打ち出されていると考えるべきだろう。こうした“ねじれ”はマーベル・シネマティック・ユニバースならではの盲点だが、『エンドゲーム』後の作品でキャロルが現代に登場する際、きちんと解決する余地のある問題でもある。

ちなみにジョー監督が強調したように、キャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルというキャラクターの造形には、ブリー自身やメイクチームのアイデアが多分に反映されている。ルッソ兄弟は「(役柄は)それぞれの俳優に所有権がある」という考えの持ち主で、キャラクターの特徴を視覚的に示す必要こそあれど、ヘアスタイルやメイクの選択は各俳優とメイクチームに委ねるそう。ルッソ監督作品に登場するナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウのヘアスタイルは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)のブロンドを含めて、演じるスカーレット・ヨハンソン自身のアイデアが採用されているのだという。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。『キャプテン・マーベル』は全国の映画館にて公開中。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

『キャプテン・マーベル』観た方はこちらも

Source: /Film

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

ドゥーム・パトロール シーズン1

しくじりヒーロー奮闘記「ドゥーム・パトロール」、奇抜すぎる世界観ながら愛されるワケ ─ トラウマと向き合う者たち、DCドラマの新境地

スモール・アックス

ジョン・ボイエガ、レティーシャ・ライト出演、魂の人間ドラマ「スモール・アックス」 ─ 歴史を動かした「小さな斧」たちの闘志とは?

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

【予告編考察】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』鍵を握るキャラ、決戦の行方、秘密を徹底予想 ─ 『ハリポタ』との繋がりに迫る

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

これを読めば『ファンタビ』最新作の準備は万端、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』を観る前にシリーズ前2作をおさらいしよう

ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ

【考察】『ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ』クレタスの独房の壁、スパイダーマンやモービウスを示唆?360度動画とブルーレイ映像特典から考える

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」

「ザ・ネバーズ<シーズン1>パート1」能力者バトルを描く『X-MEN』の系譜継いだSFアクション ─ HBOの新たな自信作、魅力を大解剖

ドゥーム・パトロール

【ご招待】DCドラマ「ドゥーム・パトロール 」THE RIVER独占オンライン試写会に100名様 ─ はみ出し者たちの新ヒーロー・チーム活躍のアクションドラマ、当選者には特別プレゼントも

ガンパウダー・ミルクシェイク

【レビュー】『ガンパウダー ・ミルクシェイク』両極端MIX、カッコよくてカワイくてヤバイが混ざった刺激的な一杯

Ranking

Daily

Weekly

Monthly